戯言スクラップブック

また日記を書き始めました。読んだ本や聴いた音楽など

本棚

寺田寅彦 / 中谷宇吉郎「どんぐり」

京都の善行堂さんより届いた「どんぐり」を読む。善行堂さんの山本善行氏が選んだ作品 本のともしび シリーズの第一巻。 寺田寅彦の「どんぐり」「コーヒーと哲学序説」 中谷宇吉郎「「団栗」のことなど」 の三篇がおさめられている。寺田寅彦の「どんぐり」…

岸政彦 柴崎友香 「大阪」

流石に昨日は夜中の3時から起きていたので眠れた。眠れるってなんて気持ちがいいんだろう。 boidマガジンの井出健介さんの「ぽつねん」が更新されていたので読んだ。マッサージ学校に通い、資格を取り、マッサージ師になって働いた事など。 忘れてはいけない…

安岡章太郎「海辺の光景」

4時に起床。ベットの中でnoteのフズクエの阿久津さんの読書日記を購入して読む。パウリーナ・フローレンス「恥さらし」をずっと読まれていて早く自分も読みたくなってしまう。白水社のエクス・リプリスでは「恥さらし」と「忘却についての一般論」がベンチ入…

エリザベス・ストラウト「オリーヴ・キタリッジふたたび」

昨夜はよく眠れた。眠れたと言っても4時半には目が覚めたけれどひさしぶりに眠れた感だ。 眠れない、眠れないと思いながら目を閉じているのと違って、寝てるなあ、私は今寝てるなあ凄く気持ちがいいと感じながら寝ていた。 目が覚めてベットの中で「オリー…

エリザベス・ストラウト「オリーヴ・キタリッの生活」

少し気持ちが落ち着いたので今日は映画を観、「オリーヴ・キタリッジ」を読み続けた。海外文学の短編を読むのって本当にいいな、好きだなと思いながら読む。一編読んで少しぼんやりとし、それから次の短編を読む。難点は読んだ側から結構内容を忘れたりして…

大岡信 「折々のうたを語る」

大岡信の「折々のうたを語る」読了。今年は大岡信と丸谷才一の本を交互に読もうと思っているのだけれどまずは大岡先生の本を読み終わるのに時間をかけてしまった。昔、朝日新聞に連載されていた「折々のうた」今は岩波新書になってるやつ。朝日ゼミナールの…

柿内正午「プルーストを読む生活」

「プルーストを読む生活」を読んだ。まさに「プルーストを読む生活」を読む生活だった。今確認してみると1月20日にAmazonから配送されてたみたいだ。この分厚さなので箱に入っていた。箱を開けて取り出した本の佇まいも良かった。帯にプルーストを読んでどう…

庄野潤三の本 山の上の家

今日は一日この本を読んでいた。お正月明けゆっくりできるのは今日までかな。 帯に 本を読むよろこび って書いてある。 とても美しい本で装丁に惹かれたのも購入した理由のひとつ。夏葉社さんの本作りに脱帽です。 庄野潤三一家が暮らした山の上の家の美しい…

柴崎友香「寝ても覚めても」

家の中に読んでいない本が一体どのくらいあるだろう。家の中にある本で自分の本のうち未読本は多分全体の7割は超えるのでは。と考えると恐ろしい限りです。これらの本を自分は死ぬまでに読めるのだろうか。 買わなきゃいいとわかっていても本は出会いだから…

呉明益「自転車泥棒」

台湾出身作家の作品を読むのは初めて。ファミリー史であり台湾史でありそれでいて幻想小説のような・・・それぞれのエピソードで現実のようなそうではないような不思議な感覚に陥った。居なくなってしまった父と自転車を巡る旅で出会った様々な人や動物たち…

イサベル・アジェンデ「日本人の恋びと」

この間紀伊国屋書店で見つけて買おうかどうしようか迷いながら買わずにいた作品。図書館に置いてあったので借りてきました。イサベル・アジェンデと言えば「精霊たちの家」。とはいえ読んでません。なので今回が初アジェンデ。南米の作家なのでてっきり幻想…

森見登美彦「太陽と乙女」

森見氏がデヴュー以来小説以外に書かれた文章14年分。この本のことを森見氏は 眠る前に読むべき本 と定義付ける。確かに眠るときに1篇2篇ポチポチと読んで意識がぼーっとして眠るにはこういう本が一番いいな。現にこの本を読みながら眠ったりした。ひさび…

豊田徹也「アンダーカレント」

漫画なんだけどいいよね。この間読んだ穂村さんの読書日記にたぶんのっててポチったんじゃないかな。もうほとんど自分から漫画を読むことってなくてこうやって誰かが面白いといった物をアマゾンで頼んで読むという感じ。夫に疾走された銭湯の女主人が主人公…

神藏美子「たまもの」

朝、新幹線で昨日紀伊国屋で買った「たまもの」を一気に読む。この写真集が出たのはいつだっただろう。印象的なこの表紙の写真集が池袋のパルコだかリブロだかに平積みされてた記憶(曖昧)何回も手に取って買おうかどうしようか迷っていた。その後末井さん…

テジュ・コール 「オープン・シティ」

鳥に始まり鳥に終わる。都市の彷徨と思索の小説。それぞれに違った出自を持つ異なった人種の人々とのかかわりを通して彼自身の内面で語られる言葉。単一民族で暮らしている自分にはきちんと理解できない世界の普通のことが描かれていてそういうことに気づか…

谷川俊太郎 山田馨「僕はこうやって詩を書いてきた」

これは数日で読んでしまった。736ページもあったんだ。でも面白くてどんどんページめくってしまった。 友人でもある編集者の山田馨氏が谷川さんの幼少のころからの詩とともに進んできた谷川さん自身のまさに生を聞き出す。尾崎 真理子インタビューによる…

津村記久子「浮遊霊ブラジル」

2016年に出された津村さんの短編集。積ん読状態になってたのを引っ張り出して読んだ。積読状態になってたけど津村さんは好きな作家です。 初の海外旅行を前に死んでしまった私。幽霊となって念願の地を目指すが、なぜかブラジルに到着し……。川端賞受賞作…

庄野雄治編「コーヒーと随筆」

図書館で見つけた。半分表紙にひかれて借りた。写真は安藤裕子さんらしいですが素敵です。 てっきりコーヒーに関する随筆集かと思ったら違った。編者の庄野氏がコーヒー屋の方らしい。コーヒーによく合う、すこぶる面白い随筆を選んだとのこと。 太宰治「畜…

ラーナー・ダスグプタ 「ソロ 」

短編小説と長編小説どちらが好きかと聞かれたら断然短編小説のほうが好きだ。切り取られた感情や情景が鮮やかに自分の中に残るから。しかし、長編小説を読んだ後の満足感もやっぱりいいなあと思う。自分が気に入った作品を読んだ時に限られるけれど。今回読…

谷川俊太郎/尾崎真理子「詩人なんて呼ばれて」

彼の発した詩とその時代、詩を、文学をめぐる状況とも関連して尾崎真理子氏が書かれている文章。そのあとに谷川俊太郎へのインタヴューが載せられている。 デヴューがら現在まで時代を追って5章、ご両親のこと、3人の妻とのこと、友人で会った大岡誠氏や武…

土井善晴 「一汁一菜でよいという提案」

暮らしにおいて大切なことは、自分自身の心の置き場、心地よい場所に帰ってくる生活のリズムを作ることだと思います。その柱となるのが食事です。一日、一日、必ず自分がコントロールしているところへ帰ってくることです。 それには一汁一菜です。一汁一菜と…

阿刀田高「黒い箱」

家に何年も積んどくしていた文庫本。今年はそういう本もすこしずつ読んでいこう。いつ出たのかなと見てみたら昭和63年だった。帯の今月の新刊には吉村昭 雪の花 宮脇俊三 殺意の風景 高橋源一郎虹の彼方へ 赤瀬川権平ブラック・ジャパン 泉麻人 街のオキテ…

穂村弘「きっとあの人は眠っているんだよ: 穂村弘の読書日記」

自分は今とんでもない傑作をぜんぜん受けとめ切れないままその価値をざあざあ零しながら読んでいる P151 ほむほむの読書日記と書評集が同時に2冊出てさてどちらを先に読もうかと思ったらやっぱり読書日記なのであった 日々の読んだ本などのことを気ままにつ…

ジョン・アーヴイング「神秘大通り」

何年かぶりに読んだアーヴィング。やっぱりめちゃくちゃ面白かった。 本屋で見かけるたびに買おうかどうしようか迷っていましたが図書館に入らないかなあと様子をうかがっていた。でも待てど暮らせど入らない。図書館の本てどういう基準で選んでるんだろうな…

小牟田康彦 編 訳 解説 「S.モームが薦めた米国短編」

新年1冊目年末にちょっと重いノンフィクションと言うのか日記と言うのかを読んだところだったのでこちらを読んですーっとなんというのかやっぱりフィクションの短編小説の素晴らしさを堪能で来てうっとりとしてしまった。内容は S.モームが英語圏読者のため…

桐野夏生「夜の谷を歩く」

桐野さんの作品を出すスピードに乗りきれず、最近読むのが追いついてないですがこの作品は図書館でみつけて借りてきました。 桐野作品に出てくる女の人がかっこよくて好きだったけれどこの話の主人公はぜんぜんかっこよくなくてあこがれる要素は皆無。それで…

アーサーミラー「存在感のある人」

図書館の新刊コーナーにあって借りた本ですがとても良かったので自分であらたに買おうと思った。 劇作家アーサーミラーの短編集 「ブルドック」「パフォーマンス」「ビーバー」「裸の原稿」「テレビン油蒸留所」「存在感のある人」の6編最初の「ブルドック…

梯 久美子 「狂う人」

島尾敏雄の「死の棘」を初めて読んだのはいつだろうと思い返してみると二十歳くらいだったと思う。二十歳の自分があの夫婦の息の詰まるような話を読んで理解できたとは思えないけれどインパクトを与えられたさくひんだった。だからこの「狂う人」が出版され…

志村ふくみ 若松英輔 「緋の舟 往復書簡」

染織家志村ふくみ、志批評家若松英輔の「すばる」で連載された往復書簡集。 志村ふくみさんは名前は知っていたけれどきちんとその文章を読むのは初めて。図書館で見つけて借りてきた。 おふたりの交わされる手紙の凛とした美しさに魅かれる。綴られる真摯な…

アレクサンダーマクラウド  「煉瓦を運ぶ」

図書館で借りたらうちにもありました(買ったことを忘れるなんて情けない) 故アリステア・マクラルドの息子によるデビュー短編集 短編小説と言うのは話の切り取り方によって与えられる印象が変わるものだけどこの短編集はどれもちょっぴり複雑にそして考え…