柿内正午「プルーストを読む生活」
「プルーストを読む生活」を読んだ。
まさに「プルーストを読む生活」を読む生活だった。
今確認してみると1月20日にAmazonから配送されてたみたいだ。この分厚さなので箱に入っていた。箱を開けて取り出した本の佇まいも良かった。帯に
プルーストを読んで
どうなるというのですか?
プルーストを読んでいると
楽しいです。
そんだけ!
て書いてあった。早速その日から読み始めて今日読み終わった。最初は他の本と一緒に少しずつ読んでいたけれどここ数日はこの本を集中して読んだ。
プルーストを読む とあるけれどそんなに「失われた時を求めて」について書かれているかと言うとそうでもなくてむしろ他の読まれた本の方についての方が書かれてもいる。けれど一定してずっと「失われた時を求めて」があってそれを読んでいる著者の日々が続いている。
そしてその日々を淡々と読んでいる自分。
日記本の何が良いと言うとこうして淡々と読めるところじゃないかな。始まりと終わりがはっきりとない続いていく日々をぼんやりと読むことの至福。
この人まだ気圧で具合が悪くなってるなあとか夏休みの延々と続く人文系の書籍からの引用は正直辛いなぁとか(笑)
そう、人文系の本は今まで自分に馴染みがないのでやはり自分にとっては難しくて読んでいて頭までいかず、目を流れるだけと言うことも多々あった。けれど、あ、これはちょっと読んでみたいかもと思われる本もあって楽しい。
巻末に この日記の時期に読まれていた本 が載せられていてこれはちょっと読んでみたいなと思うものをぽちぽちと拾っていきたい。11月に大島弓子「バナナブブレッドのプディング」があった。私が初めて読んだ大島弓子作品なので嬉しい。本文には出てこなかったけれど。
そして、そして、いちばん日記を読んでいて影響を受けてしまったこと
またこうやって日記を書き始めたこと。
人の日記を読むとやっぱり日記を書きたくなってしまう。そして書いてみるとやっぱり楽しい。 この本を読み終わってしまったので 自分の中の 日記を書くモード が続くかちょっと不安。
柿内さんの日記はその後はてなブログ、そして
WordPress へと続いているので読んでいこうと思う。
そうなんだよね、はてなブログは広告が鬱陶しい。広告なしにするにはお金が結構かかるし。
けれどnoteは全然自分に合いそうにない。
*映画
ブラインドスポッティング
* 読了本
柿内正午「プルーストを読む生活」