戯言スクラップブック

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大岡信 「折々のうたを語る」

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大岡信の「折々のうたを語る」読了。

今年は大岡信丸谷才一の本を交互に読もうと思っているのだけれどまずは大岡先生の本を読み終わるのに時間をかけてしまった。昔、朝日新聞に連載されていた「折々のうた」今は岩波新書になってるやつ。朝日ゼミナールの依頼で行われた講演が本にされたもの。「折々のうた」で取り上げられた歌を季節ごとに分けて取り上げられていて歌の説明だけではない、その歌を歌った人についてだとか、季節のことなど色々と話されていて楽しい。ただ自分で作品を読んでいるだけでは到底理解できなかっただろうなと言う部分からその歌の世界がぐんと広がっていく。大岡先生の話された部分を読んでまた歌を改めて読むとなんとも言えずため息の出る様にうっとりとその歌を味わってしまった。


これは前にも書いたかもしれないけれど高校生の時、実は大岡信に手紙を出したことがある。どの本を読んでだか忘れてしまったけれど感動して手紙を出したのだ。ある日学校から帰って来るとポストに葉書が一枚入っていた。毛筆で書かれた文字。

信じることが大事 

と書かれてあったと思う。ちょうど受験生だったのでそんな事情も書いた様な、うっすらと覚えがある。そんな10代の自分に言葉がとても励みになった。

遠い昔になってしまったな。この本は装丁が菊地信義、発行は昭和61年だった。多分買った時に最初の方は読んだと思うけれどずいぶん長く読みかけのままにしておいたものだと反省。


今日は朝出かける前に「幸福路のチー」と言う台湾の方の監督のアニメ映画を見る。素晴らしくて何回も何回もうるっと来てしまった。

それから眼科に出かけた。コンタクトレンズ、と緑内障の定期診察といつもかかっている病院。骨折があって3ヶ月も間以上もが空いてしまった。診察してもらったら右目の視力が物凄く落ちていて色々と心配な部分もあり、眼圧も上がっているとのことで紹介状を貰って大きな病院で再検査してもらう事になった。何か一気に気持ちが落ち込んでしまう。せっかく足の方が良くなってきて写真を撮ったりに出かけられるかなと思っていたのに。左目の飛蚊症は年齢、近視が原因ならそんなに心配する事は無さそう(ただし根本的に消す事はできず、自然に消滅するか、気にならなくなるのを待つしかないらしい)だけれど他に原因があることもあるので安心できない。

自分の身体の事だけれど自分の意思でどうにも出来ず。何も心配のない毎日に戻りたい(コロナ含め)


瞳孔を開く点眼薬を入れられていたので夕方近くまで白くぼやけた世界にいてうちに帰ってもソファに転がり、鬱々としていた。夕方元に戻ってきたので夕食を作る。友達にたくさんトマトをいただいたので消費メニュー。ほうれん草のカレー。トマトもだけれどほうれん草を山ほど入れる。もしかしたらカレー食べるのめちゃくちゃ久しぶりだ。骨折ってから初めてだ。


*映画

幸福路のチー


*読了本

大岡信折々のうたを語る」


*読んでいた本

エリザベス・ストラウト「オリーブ・キタリッジの生活」