読書
たしか2月ごろに買ったはずなんだけどやっと手に取りました。そして読みはじめた途端、「や、やばい、面白すぎる」と思った。もう、細かいところが一々ツボです。 コタツの、私の入っていたところには私自身によるふくらみがまだ残っていて、元通りに脚を差…
毎月文芸誌を何冊か買っているけれどとてもじゃなく読めないことが見に沁みてわかったのでこれからは連載物は捨てて読みきりを読むことにする。それで昨日はこの2編を読んだ。絲山さんの「妻の超然」は超然物として何編か書かれるらしい。そしてまとめて単…
そうしてその後読んだのが干刈あがたさんだった。これは最近古書店で買ったもの。干刈あがたを読むのがとても久しぶりのような気がする。昔結構好きでいろいろ読んでいた。それなのにこの小説を読んだ事があるのかどうかさえ忘れている。同じ会社で働く女の…
何故に「1Q84」の後に「墨東綺譚」なのか不思議だけれど積読本の山でふと手に取ったので。角川文庫の今月の編集長桜庭一樹さんセレクトの1冊。もちろん永井荷風を読むのははじめてだった。 自分の知らない時代の知らない町の風景が面白かった。物語の中…
待ちに待った村上春樹の新作長編、一気に読んだ。久々に凄いきちんと机の前にすわって何時間も読んだりしてしまった(最近の読書と言えば寝転んで読んでいるか電車の中で読んでいるかなので)これだけたくさん売れててたくさんの人が読んでることにびっくり…
移動用に文庫本になった「おぱらばん」を選んだ。どういうわけかつい最近まで題名を「おばらぼん」だと思っていた(笑)堀江さんは大好きだけれど作品を全部読んでいるわけではなくて、まだ読んでない作品があるというのはこれからまだ読むものがあると思う…
「ちくま文学の森」で人造黒人(多分文学の森では違う題だったと思うけど)は読んだことがあったけれどこうして短編をまとめて読むのははじめてだった。そうして上巻の「善人はなかなかいない」をすーっと読んでいてその最後になった時、物凄い衝撃だった!…
小川洋子さんが選んだ短編が16。そしてそれぞれに小川さんの解説と言うかエッセイがついている。内田百輭「件」 谷崎潤一郎「過酸化マンガン水の夢」武田百合子「藪塚ヘビセンター」 田辺聖子「雪の降るまで」は読んだことがあり小川さんがこの短編を選ん…
お目当ての村上春樹訳「さよなら、愛しい人」がなかった。もう誰かに買われてしまったのか?むしゃくしゃして山程他のものを買ってしまった。残金2000円。あさっての給料日までなんとか過ごさなきゃ。ガソリンが際どいけれどなんとかもつだろうと予測。池沢…
本屋さんで出ているのをみつけて欲しくなってしまったんだけど、そういえば文芸誌に載ってたよなと思って我慢することにした。群像の1月号でした。こんな早いタイミングで単行本になってしまうんだ。 実は多和田作品を読むのははじめて。時間が行き来する感…
立花隆ゼミの一員だった著者が埴谷雄高にかかわりがあった人たちに行ったインタビュー集。昔、短大の図書館で「死霊」の背表紙をよく見かけた気がする。ひきつけられる様ででも手に取ることが出来ないような空気感を放っていた。 この本を買ったのはインタビ…
荒みきった心のオアシス(笑)仕事でうつうつとした毎日の中でこれを読んでいる間は色んな事を忘れてカラカラと笑うことが出来た。なんかもうやっぱり森見作品はひゅるひゅると進んでいくというのか何か読んでて気持ちがいい。 今回の作品は全編手紙文によっ…
お二人の対談。「小説の訳し方」「小説の書き方」「小説の読み方 海外文学編」「小説の読み方 日本文学編」の4章。 はじめにの高橋さんの 「読む」時の小説と、「書く」時の小説は、同じなのだろうか。どちらも「小説」と呼んでいるけれど、それは、同じ「…
レベッカ・ブラウンの本を読むのはたしか「家庭の医学」いらい2冊目。本作はエイズ患者を見るホームケア・ワーカーの主人公をとおして語られる物語。とても重い話であるし、最初に出てきた人物が数編後にまた出てくるのだけれど明らかに症状が進んでいてそ…
読んでないうちに新潮文庫で出てしまった〜。文庫買いたくなったけどせっかく単行本で持っているのだから読もう、今読もうとおもって読んだ。7つの短編。さっそく不思議で少しエロティックな小川さんの小説の世界に入り込む。少し硬質で冷たい。気持ちは触…
小川洋子さんがFMラジオで放送していた番組を1冊にまとめたもの。とてもやさしい語り口でするすると読む。殆ど読んだことのある作品だから余計にふんふんとうなずきながら。もう一度読みたくなったり、読んでない小説も読みたくなったりする。巻末に番組…
ここに三日これを読んでいた。実は読んだことがなかったのでした。NHKの特集で姜尚中さんが話していたり、この間読んだ茂木さんの本に出ていたり、なんとなく断片的に内容は知っていたりするけれど、断片的に知っているのと読むのとではやはりまったく違…
面白かった〜ずんずんと読んでしまった。そして読みながらどんどんアレグリアというコピー機への憎しみがつのっていった。読んでるこっちまで破壊したくなったよ(笑)機械音痴というのもあるかもしれないけど日々機材やらパソコンやらにかこまれて仕事して…
久しぶりにばななさんの小説を読んだ。読み始めたら、あ、っとばななさんの小説の空気がよみがえってきた。ああこんな感じだった・・・・。それから読み進むにつれてどうしてばななさんの小説から離れてしまったんだったかも蘇ってきた。「海のふた」があま…
この間立川の本屋さんで手にとって何気なく買ってしまった。そしてふらりと読んだ。ふらりと読み始めたけれど面白かった。やっぱり脳学者?(笑)である茂木さんならではの文学の語りというのか、だからこそ新鮮でもあり、すぱっと、ああ本質をついてるなと…
池澤夏樹個人編集世界文学全集、この間読んだウルフの灯台へと一緒に収められている作品。 「灯台へ」に比べるとずっと読みやすかったけれどどちらが理解できたかと言うとこちらは全然理解できてないんだろうなと思った。池澤さんの解説や、月報を読んで初め…
ああ楽しかった。楽しかったので1日で読んでしまった。だいたいこういうのが大好きだ。授業中とか後ろの文学史を見てるのが好きだったな〜そんな感覚。名前は知ってても読んだことのない作品ばかり。もちろんこの御三方はここに出てくる書物を全部読んでる…
池澤夏樹個人編集世界文学全集の?-01の前半部分。鴻巣友季子さんによる新訳。 読む前はとても楽しみにしていたんだけど最初かなりてこずりました。際立った話の展開があるのでもなく、人物たち頭の中の考えている物事が次々と記されているのと、登場人物のひ…
ウルフの灯台への合間に読んでいて結局こちらを先に呼んでしまった。雑誌「考える人」に連載されたもの。坪内さんの考える考える人たち。その考える人と言う視点で語ることがなかなか難しいと何回も書かれている。視点を変えてその人物を語ると言うのはやは…
御茶ノ水から神保町まで歩く。ちょうど神保町に用事があったので2004年の「東京人・特集神田神保町の歩き方」を持ってマップをみながら歩く。明治大学の凄さにひたすらびっくりした。 道には迷わなかったものの何しろ生まれて初めての古書店街だったので全然自…
堀江敏幸さんの著書からチェーホフの訳者である神西清を知り、岡崎武志さんの書評でその神西清の「雪の宿り」を読み、そしてチェーホフに興味がわいて本屋さんでこの文庫本を見つけて読んでみようと思った。そうやってどんどんと繋がっていくのが楽しい。 と…
長嶋有さんによる さまざまな文学作品の、その中の電化製品について描かれている場面だけを抜き出して熱く語った、自分でいうのもなんですが、珍妙な書評集なのです 面白かった〜。家電芸人がおおはやりですが長島さんは家電作家?!とでも呼ぶべき存在かも…
ちょっと気楽に読みたいな〜と思って出番待ち山(積読コーナー)からひっぱりだしてきました。「小説現代」に連載されたエッセイ。共感する部分あり、絲山さんてそうなのか〜と思う部分(禿好きとかFカップブラだったとか)あり。祭り嫌い、カラオケ嫌いは大…
読みました。なんか一気に読んでしまった、いや読まされてしまった。やっぱり橋本治って読ませるのがうまいなあと思う。「蝶のゆくえ」を読んで凄いなと思って気になる存在。人のきれいな部分だけじゃない部分もそのまま描かれてたりしてそしてそれがぐんぐ…
昨年本屋さんで見かけて手にとっては置いていたけれど雑誌で豊崎さんが紹介してるのを見てやっぱり読んでみたくなって購入。 とても面白かった。最初の「ミスター・テイラー」「三人のひとりは・・・・・」などを読んでユーモア小説かなとも思ったけれど読み…