戯言スクラップブック

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森見登美彦「恋文の技術」

 荒みきった心のオアシス(笑)仕事でうつうつとした毎日の中でこれを読んでいる間は色んな事を忘れてカラカラと笑うことが出来た。なんかもうやっぱり森見作品はひゅるひゅると進んでいくというのか何か読んでて気持ちがいい。
 今回の作品は全編手紙文によって構成されていたので最初入っていけるかと思ったけれど、読み進み内にいつもどおりの森見ワールドの中だった。相変わらず思い人はかわいらしい乙女でなんかそれってどうなの??と思うんだけど(伊吹さんてどんな人か全然分からない)まあこれが男子の理想の表れなのかなとか思いながらちょっとしょうがないなあなんて主ながら読む。
 大文字への招待状ではいったいどうなってるの?と思ったけれどこれは守田一郎が全員になりすまして書いたんだろうとか推測。
 そして??これってもしかして実在には誰一人いなくてこの主人公がひとりで空想して延々と手紙を書いているだけだったらとか考えたら、う〜むとか思ってしまった。いや、そうなら森見作品ではないのだろうけれど。

恋文の技術

恋文の技術