戯言スクラップブック

また日記を書き始めました。読んだ本や聴いた音楽など

「フラナリー・オコナー全短編 上・下」

 「ちくま文学の森」で人造黒人(多分文学の森では違う題だったと思うけど)は読んだことがあったけれどこうして短編をまとめて読むのははじめてだった。そうして上巻の「善人はなかなかいない」をすーっと読んでいてその最後になった時、物凄い衝撃だった!頭を殴られたような感じだった。読みながらもまさか・・・・と思い、でもこのおばあちゃんだけは、と思っていたけれど、そんなふわふわした気持ちはばさっと切られてしまった。残酷。でも残酷と言う言葉だけでは表せないもの。読み進むうちに自分の中の偽善という皮膚をはがされるような痛みを感じる。冷たくて容赦ない。しかしそこに惹かれる。それがロマンチックにさえ感じる(こんな感じ方は変かも知れないけれど)たぶんこれから何回も読むのだろう。そのたびに衝撃をうけてそうしてどうしようもなく惹かれる気がする。
 

フラナリー・オコナー全短篇〈上〉 (ちくま文庫)

フラナリー・オコナー全短篇〈上〉 (ちくま文庫)

フラナリー・オコナー全短篇〈下〉 (ちくま文庫)

フラナリー・オコナー全短篇〈下〉 (ちくま文庫)