戯言スクラップブック

また日記を書き始めました。読んだ本や聴いた音楽など CD棚 https://kankoto.hatenadiary.jp/ 

読書

谷川俊太郎/尾崎真理子「詩人なんて呼ばれて」

彼の発した詩とその時代、詩を、文学をめぐる状況とも関連して尾崎真理子氏が書かれている文章。そのあとに谷川俊太郎へのインタヴューが載せられている。 デヴューがら現在まで時代を追って5章、ご両親のこと、3人の妻とのこと、友人で会った大岡誠氏や武…

土井善晴 「一汁一菜でよいという提案」

暮らしにおいて大切なことは、自分自身の心の置き場、心地よい場所に帰ってくる生活のリズムを作ることだと思います。その柱となるのが食事です。一日、一日、必ず自分がコントロールしているところへ帰ってくることです。 それには一汁一菜です。一汁一菜と…

阿刀田高「黒い箱」

家に何年も積んどくしていた文庫本。今年はそういう本もすこしずつ読んでいこう。いつ出たのかなと見てみたら昭和63年だった。帯の今月の新刊には吉村昭 雪の花 宮脇俊三 殺意の風景 高橋源一郎虹の彼方へ 赤瀬川権平ブラック・ジャパン 泉麻人 街のオキテ…

穂村弘「きっとあの人は眠っているんだよ: 穂村弘の読書日記」

自分は今とんでもない傑作をぜんぜん受けとめ切れないままその価値をざあざあ零しながら読んでいる P151 ほむほむの読書日記と書評集が同時に2冊出てさてどちらを先に読もうかと思ったらやっぱり読書日記なのであった 日々の読んだ本などのことを気ままにつ…

ジョン・アーヴイング「神秘大通り」

何年かぶりに読んだアーヴィング。やっぱりめちゃくちゃ面白かった。 本屋で見かけるたびに買おうかどうしようか迷っていましたが図書館に入らないかなあと様子をうかがっていた。でも待てど暮らせど入らない。図書館の本てどういう基準で選んでるんだろうな…

小牟田康彦 編 訳 解説 「S.モームが薦めた米国短編」

新年1冊目年末にちょっと重いノンフィクションと言うのか日記と言うのかを読んだところだったのでこちらを読んですーっとなんというのかやっぱりフィクションの短編小説の素晴らしさを堪能で来てうっとりとしてしまった。内容は S.モームが英語圏読者のため…

桐野夏生「夜の谷を歩く」

桐野さんの作品を出すスピードに乗りきれず、最近読むのが追いついてないですがこの作品は図書館でみつけて借りてきました。 桐野作品に出てくる女の人がかっこよくて好きだったけれどこの話の主人公はぜんぜんかっこよくなくてあこがれる要素は皆無。それで…

アーサーミラー「存在感のある人」

図書館の新刊コーナーにあって借りた本ですがとても良かったので自分であらたに買おうと思った。 劇作家アーサーミラーの短編集 「ブルドック」「パフォーマンス」「ビーバー」「裸の原稿」「テレビン油蒸留所」「存在感のある人」の6編最初の「ブルドック…

梯 久美子 「狂う人」

島尾敏雄の「死の棘」を初めて読んだのはいつだろうと思い返してみると二十歳くらいだったと思う。二十歳の自分があの夫婦の息の詰まるような話を読んで理解できたとは思えないけれどインパクトを与えられたさくひんだった。だからこの「狂う人」が出版され…

志村ふくみ 若松英輔 「緋の舟 往復書簡」

染織家志村ふくみ、志批評家若松英輔の「すばる」で連載された往復書簡集。 志村ふくみさんは名前は知っていたけれどきちんとその文章を読むのは初めて。図書館で見つけて借りてきた。 おふたりの交わされる手紙の凛とした美しさに魅かれる。綴られる真摯な…

アレクサンダーマクラウド  「煉瓦を運ぶ」

図書館で借りたらうちにもありました(買ったことを忘れるなんて情けない) 故アリステア・マクラルドの息子によるデビュー短編集 短編小説と言うのは話の切り取り方によって与えられる印象が変わるものだけどこの短編集はどれもちょっぴり複雑にそして考え…

フィオナ・マクファーレン「夜が来ると」

単行本の表紙にはチェストの上に座っているトラ。 主人公は75歳の女性。ある朝目覚めると家の中にトラがいた感覚におそわれる・・・。 そしてその日に現れた市が派遣したというホームヘルパーとのかかわりの中で物語は進んでいく。 独居の老女とヘルパーと…

村上春樹全作品1990−2000

図書館本。「TVピープル」をはじめ短編で編まれている。多くは読んでいるはずなのにけっこう内容を忘れているものなんだなあと驚いた。ちょっとそれはないんじゃないのと思わせる展開のものもあって(たとえば「加納クレタ」とか)でも本人にいる解題を読む…

川上弘美 「水声」

いつの頃からか川上作品を読まなくなっていて久しぶりに読んだ。気になっていて図書館で見つけたので借りてみた。しんと静かな文章で今と過去を行ったり来たり。以前の自分だと受け入れがたい話ではあるけれど歳を経てなんだろう…こういうこともあるんだろあ…

ダニエルアラルコン「夜、僕らは輪になって歩く」

これは、かなり面白かったです。前に出ている同じ著者のクレストブックス「ロストシティレディオ」は未読なのでこれが初読み。著者はペルー生まれで3歳で渡米という経歴、物語の舞台もペルーと思われ、やはりなんとなく南米文学を思わせる部分あったり、訳者…

小川洋子「ことり」

鳥籠を抱いて孤独死していたことりの叔父さんと呼ばれた男の人の一生が描かれている。小川洋子さんの世界が広がっていて色んなもの達も小川洋子ワールド。キャンディの包装紙や旅行に持っていくために兄と揃えた品々や、鳥籠製造会社の社史、チョコレート、…

井坂洋子 「詩はあなたの隣にいる」

詩集を一番よく読んだのは中学から高校の2年生くらいだったと思う。中学の時に八木重吉の詩に触れて自分で詩集を買って本当にいつも読んでいた。そのあとはまったのは谷川俊太郎だった。現国の教科書に載っているのを読んだ時に解放感と孤独感とを同時に感…

カーソン・マッカラーズ「結婚式のメンバー」

村上春樹と柴田元幸が「もう一度読みたい」という10冊を選んで新訳・復刊するシリーズ、しかも新潮文庫で。これはもう嬉しいかぎりと言うことで・・・・最初に手に取った1冊。マッカラーズは今まで読んだことがなかった。時代も、国も、人種も、状況も違…

岸本 佐知子 三浦 しをん 吉田 篤弘 吉田 浩美 「『罪と罰』を読まない」

『罪と罰』を読んでない4人が集まって内容を推理、読んだ後の感想などの対談集。もちろん私も『罪と罰』は高校生の時に新潮文庫の数ページで挫折、家のどこかにあの文庫本の上巻が眠っているはず。 内容をああでもないこうでもないと推理するところはとても…

[本棚] 江國香織、松家仁之、湯川豊「新しい須賀敦子」

須賀敦子の世界展での講演や対談などが載っていてとても読みやすかった。須賀さんの著作は何冊か読んでいて、湯川さんの須賀さん本も読んだと思う。この本もちょっと読んでみたいなと思ってたので図書館で見つけたので読みました。やはり作家でもある江國さ…

[本棚]岸本佐知子編 「変愛小説集 日本作家編」

岸本さんの訳す小説はどこかでヘンテコで奇妙な世界が広がっていて好きです。中の人達はいたって真剣なんだけど外から見ている私たちにはヘンテコでユーモラスに映る世界。もしかしたら普通と思っている自分も他人から見たらヘンテコなのかもしれない。これ…

ブックデザイナー・名久井直子が訪ねる 紙ものづくりの現場から

ブックデザイナーの名久井直子さんが印刷工場や製紙工場など紙ものつくりの場所をたずねるレポ集。 写真も豊富で楽しめたし、職人的なかっこよさをそれぞれの人たちに感じていいなあと思った。 紙ってやっぱりいいな。ブックデザイナー・名久井直子が訪ねる …

竹取物語/伊勢物語/堤中納言物語/土左日記/更級日記 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集03)

竹取物語 森見登美彦 訳 伊勢物語 川上弘美 訳 堤中納言物語 中島京子 訳 土左日記 堀江敏幸 訳 更級日記 江國香織 訳 今を時めく?作家たちによる現代語訳。読みやすかったので無事に読み終えることが出来ました。もちろん原文では読むこと出来ないけれど現…

おすそわけ

昨日相方が持って帰ってきたチョコをおすそ分けしてもらう。ってほとんど食べちゃうんだけど(笑)もらうチョコレートが年々減ってきて今年はとうとう2個だった、最低記録だ。妻としてはちょっと複雑だ。人気ないのね・・・・。しかもこのGODIVAは接待で使…

[本棚] カレン・ラッセル 「レモン畑の吸血鬼」

熟年吸血鬼夫婦の倦怠期、馬に転生した歴代大統領、お国のために蚕に変えられた女工たち…現代アメリカ文学最前線の女性作家、待望の第二短編集!最高の想像力で描く、最高に切ない8つのトワイライト・ゾーン。 カレン・ラッセルは初読み。表題作と次の話を読…

加藤典洋 「村上春樹は、むずかしい」

普段、村上春樹に関する批評とか解説本は読まないんだけど以前に著者の「村上春樹の短編を英語で読む」がとても面白かったので今回も手に取ってみた。この本がめざすのは、村上春樹の文学的達成の実質を計量することである。とはじめにの初っ端に書かれてい…

穂村弘「ぼくの短歌ノート」

群像連載「現代短歌ノート」をまとめたもの 近現代の中からテーマごとに選びだした短歌に穂村氏が解説。短歌を読むことの楽しさを目覚めさせてくれた。こんなに自由で面白いとは思わなかった。それぞれの視点がものすごい。短歌と言う形に落とし込むことによ…

ウィリアムトレヴァー「恋と夏 (ウィリアム・トレヴァー・コレクション)」

明日図書館の返却日だった。やっぱり全然読めなかった。2週間に5冊なんてやっぱり無理ですね。 こちらは何とか読みました。短編の名手として有名なウィリアムトレヴァー、読むのは初めてです。 内容(「BOOK」データベースより)20世紀半ば過ぎのアイルラ…

吉田修一 「怒り」

吉田修一は普段読まないが時々読んでみたくなる。読みやすいのでなんだか一気に読んだーって感覚になりたい時に読みたくなるのかな。これも上下文庫本でこの間東京行った時に買ってしまった。それで今日一気読み。 ある殺人事件の犯人?かと思われる素性のは…

ロベルト ボラーニョ 「はるかな星」

「アメリカ大陸のナチ文学」の最終章に出て切る物語を改稿し1篇の小説にした物語。「アメリカ大陸のナチ文学」はまだ読んでない。こちらから読めばよかったかな。同じ詩の創作ゼミで一緒だった詩人アルベルト・ルイス=タグレと言う人物のその後の軌跡をた…