コロンバス
3時前に目が覚めて寝ようとしたが眠れず。はてなブログです読者になってる人の日記を延々と読む。若い人で初めてローリングストーンズを聴いたと書いていてちょっと羨ましくなる。
今日は映画を2本観た。先に観たのは「リザとキツネと恋する死者たち」と言うハンガリーのブラックユーモア怨霊コメディ。主人公に取り憑くユーレイの日本人歌手のトミー谷なるキャラが強烈でそのトミー谷が歌う曲がめちゃくちゃサイケでこちらも取り憑かれそうになった。なんとApple Musicにあってライブラリーに保存してしまった。
そして2本目に観たのが「コロンバス」だ。話題になっていて観たい観たいと思っていたけれどこんな田舎で上映してくれないし、コロナで東京で観ることもできず。配信もないしで思い切ってDVDを買ってしまった。 届いていつゆっくり観ようかななんて思っていたら色々とレンタルだったりもするけれど配信が始まってしまった。せっかくザ・シネマメンバーズに入っているのでザ・シネマメンバーズで観ることにしてみた(DVDはまたゆっくり観よう)
感想はとにかくとても好きな映画だったと言うこと。凄く好きだ。そしてとても静かな映画だった。こんな風に淡々と静かに進んでいく映画が好みなのかもしれない(パターソンとか)
あらすじは書かないけれどこの物語の舞台になっているコロンバスはモダニズム建築の宝庫と呼ばれていてこの映画にも色々な建築物が出てくる。
エーロ・サーリネン エリエル・サーリネン IMペイ リチャード・マイヤー アレキサンダー・ジラルド
建築に全く詳しくなくて全然知らないけれど。
とにかく建築物が美しくてそれをみているだけでも気持ちが持っていかれる。
建築物と緑、窓の灯り、タバコの煙 そして左右対称の撮り方も印象的だった。
そんな風景の中にふたりの気持ちが静かに表されていく。父、母、愛する人を想うことの悩ましさ。
どうしてこの映画を観たくて観たくて堪らなくなったかと言うとやっぱりこのジャケットでしょう。これは観たくなってしまうでしょう。入院中調べたらApple Musicでサントラがあり眠れない夜にヘッドホンでよく聴いた。暗闇の中で目を閉じて。
この静かさの映画をきっと何度でも観るのだろうと思う。
今日はそして善行堂さんから楽しみにしていた本が届いた。包みを開いて一冊一冊取り出してそれだけで今日はいい日だなと思ってしまう。特に「どんぐり」の装丁が美しい。早速次に読む本のベンチ入りだ。
新潮のリレー日記。とうとう11月だ。
11月4日〜11月10日 黒河内真衣子
11月11日〜11月17日 柄谷行人
11月18日〜11月24日 宇佐見りん
11月25日〜12月1日 平野啓一郎
デザイナーの黒河内さんの日記が良くていっぱい文章をボールペン囲んで印をつけてしまった。最終日の11月10日のいつも行く喫茶店の文章が特に好きだ。
*映画
リザとキツネと恋する使者たち
コロンバス
*読んでいた本
岸政彦 柴崎友香「大阪」
新潮3月号