二月の光
昨夜も夜中の1時半に目が覚めてしまった。なんかもう自分で自分の睡眠リズムに馬鹿馬鹿しさを感じ愛想をつかした感じで起きてソファに座り、フクズエさんの読書日記、先週分をnoteで買って一気読みしてしまう。本当はpaypalに登録して支払いメールマガジンを購読すれば良いのだけれど電子マネー?を未だ一切やってないので踏み切れない。
読書日記を読み切ってもう一度寝床へ。今日はApple Musicの「雨音でリラックス」を聴きながら少し「海辺の光景」を読み、眠れそうかもと思い本を閉じて目をつぶる。このプレイリストはひたすら雨音が流れるプレイリストだ。もはやこれはミュージックと呼べるだろうか?けれどもこれが今日はとても心地よかった。
そして夢を見た。父親が出て来た。父親とどこかに出かけてお互いにカメラを持って風景を撮影していた。父親がこれはどう撮るの?と私に質問したりして楽しい時間だった。
現実の父親は全くカメラなんて触らない。そしてこんなに二人で話したりしない。昔ながらの父親がという感じだ(向田邦子の小説に出てくる様な)
「オリーヴ・キタリッジふたたび」の続きを読む。「光」と言う短編が素晴らしかった。
「もし書こうとしたとするなら、それは二月の光だったろう。光の具合だけで世界が変わって見えるのだ。二月はあまり好かれない。寒いとか雪が多いとか言われる。じっとりと湿っていたりもして、みんなが春を待つ心になっている。だかシンディにとって、二月の光は大事な秘密のようなもの。いままでずっとそうだった。二月にこそ日が長くなる。よく見ればわかることだ。日が暮れようとするたびに世界がぴしっと少しだけ開かれてそれだけ追加で降ってくる光が裸の木々に落ちかかる。約束の光だ。あの光が期待を抱かせる。すばらしいことだ。いまベッドに横になったシンディにも、それが見えていた。日暮れの黄金色が世界を開く。」
オリーヴ・キタリッジふたたび 光 P184
二月という季節、やはり自分も寒くて雪が降って一番好きではない月だったかも知れない。けれどこの文章を読んで二月の美しさが目の前を広がっていった。
けれど今日の気温は異常。室内で26℃もあり驚いてしまった。今日は初めて自力で近所の神社まで歩いて行ってみた。アスファルトで舗装されてるとはいえ所々のボコボコしている所が恐かった。家やスーパーの真っ平らの所を歩くのとは違うなあ。
日記リレー、今日は四月
4月1日〜4月7日 高橋源一郎
4月8日〜4月14日 石原慎太郎
4月15日〜4月21日 橋本一子
4月22日〜4月28日 内沼晋太郎
4月29日〜5月5日 金井美恵子
*映画
サウンド・オブ・メタル
*読んでいた本
エリザベス・ストラウト「オリーヴ・キタリッジふたたび」
安岡章太郎「海辺の生と死」
新潮3月号
*聴いていた音楽
Apple Music playlist 雨音でリラックス