その本が置かれていた本棚
朝、Twitterでフォローしている荻窪の本屋さんTitleさんの呟きがきっかけで幻冬社plusで店主の辻山さんが連載されている記事を読む。
辻山さんが福岡で働いていた頃に通っていた本屋さんの話。そのエッセイがすごく良かった。お店の空気、本棚の雰囲気、出会った様子などが読んでいるこちら側にも伝わってくる。
最初に訪れた時に買って帰った堀江敏幸「郊外へ」
そして高野文子「黄色い本」との出会い。
文芸書を買うような気持ちで買って帰った『黄色い本』はひんやりとした読み心地で、これにも大変驚いた。だがその本はまだわたしには早かったのだろう、完全にはわからないまでも少し背伸びをして読む感じが、その本が置かれていた本棚を思い起こさせた。
とても良かったので遡って第一回からベットの中で一気読みしてしまった。
ああ、こんなふうに店主の方が、担当の方が愛情を持って選んだ本が並ぶ、そんな本屋さんに行きたいなあ。どうしてそう言う本屋さんが近くにはないんだろうと言うジリジリした気持ちがまたも湧き上がる。こんなにしょっちゅうこんな事を考えているんなら自分で自分の読みたい本を売る本屋さんをやれたらなあとふと思ってしまった。そしてそう言えば今月の「本の雑誌」の特集に「本屋がどんどん増えている!」ってあったなと思い引っ張り出してきて特集を読む。お客さんがお店番をする本屋さんやフェミニスト出版社を運営する方々が営むフェミニストのための本屋さんの話など。それと今、若い人が立ち上げる本屋さんが増えていると言うのも頼もしい。
「いま行きたい! 全国独立系本屋112」も載っていてコロナがおさまったら色々な書店にに行ってみたいなと思わせる。
実店舗の書店に行きたくなってしまい市内の某チェーン書店に出かける。相変わらず欲しいと思える本に出会えずワクワクはしないが文庫本を3冊、カメラ雑誌、園芸本などを買う。
柴崎友香「千の扉」の解説は「大阪」共著の岸政彦ではないか。
名作新訳コレクション、ヘンリー・ジェイムス「デイジー・ミラー」の訳は小川高義
志賀直哉はドラマで見た「流行感冒」の原作が入ってるので。持っていなかった百年文庫の「秋」に入っていたのでそれを買おうと思ったらなんと2108円になっていてこれはちょっとと躊躇してしまった。
百年文庫も持っていない巻を集めたいのだけれど結構高くなっている巻もあるんだな。
午後、買った園芸本を見ていたらまたまた植物の苗を買いたくなってしまいまたまた上田のおぎはら植物園へ出かける。この間買った忘れな草がとても良かったのでもう4株買う。そのほかにもあれやらこれやらワクワクして買ってしまった。
家に帰って植え付け。流石に足が疲れてしまう。野良の黒猫がずっと近くにいて私が植え付けているのを見ていた。触れようとすると逃げちゃうんだけどね。
*映画
理由
*読んでいた本
アンナ・バーンズ「ミルクマン」