リービ英雄 「千々にくだけて」

友達に貸していただいた本。日本からアメリカへ帰る時に9:11が起こりカナダでアメリカに帰る事も、日本に帰ることも出来なくなり足止めされた数日間を書く。
数年前に週間ブックレビューにリービさんがこの作品の特集で出ていてその時はふーん、そうか…という感じで見ていた。とくに9:11という事にたいして興味をもてないでいた自分。むしろ避けてたような気もする。なんだろう…その事件に対する人の熱みたいな渦に入り込みたくなかったと言うのか…。そしてそういう気持ちは自分がただの傍観者でしかなくてその背景にあるものに対してあまりにもしらなさすぎるという事への自信のなさからも来ている。
この物語の中で噴水のそばの広場にかかげられた幕に市民がこの事件にたいしての気持ちを綴った紙がはられてる場面があって、それに対して主人公が嫌悪感を抱く場面があるんだけど…やっぱり自分もそういう気持ちになってしまう。
この物語は著者の故郷であるアメリカと著者との距離感をあらわした物語であるのだろうか…外側から見つめるかつて自分がいた国。
時折出てくる、日本語で考えた…日本語におきかえるなら…と言う彼の頭の中のことばの状態が興味深かった。

千々にくだけて

千々にくだけて