戯言スクラップブック

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『その街のこども 劇場版』公開記念前夜祭@新宿ロフト

 夕方までのんびりとして新宿に出かける。紀伊国屋によってちくま文庫の「名短編ほりだしもの」「とっておき名短編」購入。

 今日のライブはロフトにて『その街のこども 劇場版』公開記念前夜祭というイベントライブ。「その街のこども」という阪神淡路大震災をテーマにしたドラマが昨年NHKで放送されてその番組の音楽を担当されたのが大友良英さんだった。今回その番組が劇場で公開されるのを記念してのライブ。
 ライブ前に物販で大友さんのジャズトリオのCDを購入したり映画の前売り券を購入したり、のんびりと飲み物を飲みながら開演を待つ。

 第一部は大友さんのアコギデのソロと阿部芙蓉美さんとのソロ。大友さんが最初にサントラを担当した時の曲などじっくりと聞けてよかった。そして阿部さんが登場してのその街のこどものテーマ曲。これが演奏が始まった途端すーっと涙が出てしまった。ドラマを見たときも思ったけれど自分は関西人であるけれど地震のあったときはもう関西を離れていたし、自分の身内も奈良や大阪にいて直接神戸で震災に会った人もいないのに、でも心をゆさぶられて泣けてしまった。阿部さんの声がすーっと体の中に入ってくるようだった。

 と、ここまではライブを楽しんでいたのだけど・・・・・ここから体調がぐんぐんと悪くなってしまったのだ。阿部さんのソロのコーナーを見ながら寒くなってきて、あれ、可笑しいなあ寒いなあと思ってそれはまだ良かったんだけど大友さんが出ていらして演奏がはじまってしばらくすると今度は頭の中を黒い雲が増殖していくような感覚になりはげしいめまいに襲われてしまった。最初そうは言っても大丈夫だろうと思ってたけれどどんどんと気持ちが悪くなってきてこれは・・・立ってたらやばいかなと思いすこしその場でしゃがみこんでしまった。しゃがみこんで眼を閉じながら曲を聞いて、よし、大丈夫、と思ってもう一度立ち上がったらまたくらくらと来てしまって、だ、だめだ、このままだと倒れてしまうと思いもう一度しゃがみこんでしまった。そのままで第一部終了まで。

 第一部終了でその場にへたり込んでいると隣にいた女性に大丈夫ですかと声をかけていただき甘いもの口に入れると楽になりますよとチョコレートをいただいた。本当にありがとうございました。せっかくのライブ中に横でたったりしゃがんだりきっと邪魔してしまったと思うのです・・・・・。

 しばらくいたけれど良くならないので二部は後ろで見ることに、幸いベンチが空いていたのでそちらに移動・・・・しかし今度は吐き気におそわれてトイレに直行(汗)その後は幾分楽になったのだけれどくったりしてしまいずっとベンチで座りながら演奏を聞いていた。

 なにより自分がそんな状態になった事が物凄くショックだったし、きちんと演奏が聞けなかったことが本当に悔しかった。バンドで演奏の二部もじっくりと見たかったのに。それから今までライブ中に倒れる人のことを自己管理ができてないなんて思ったりしたことがあったのを反省。あの具合の悪くなるスピードはびっくりしてしまった。 帰りは恐る恐る中央線に乗って国分寺まで帰った。


大友良英 サウンドトラックス(大友良英(ギター)/近藤達郎(ハーモニカ、キーボード)/江藤直子(ピアノ)/松本治(トロンボーン)/西村雄介(ベース)/他)
スペシャルゲスト:阿部芙蓉美(Vo)