長島有「ジャージの二人」
「ジャージの二人」が映画化されると知り、主演が最近自分の中のプチブームの堺雅人だったり、しかも父親役が鮎川誠だったりしてこれは見たい!…と思ったけれどその前に原作を読もうと思いこの間恵比寿の駅ビルの本屋さんで文庫本をかった。
たしか…前は大島弓子さんのイラストがカバー?(違ってたらすみません)だったと思うけどしっかりカバーがジャージ姿の堺雅人と鮎川誠なのだった(笑)しかもサイン本とあり密封されていてそれを買ってしまいました。
そうしたら
ジャージを
ぬいでから
読みましょう
長島 有
と書かれてあった。
ちょっとクスッと笑ってから読み始めたけれど凄くよかった(またこんな感想しか言えなくて情けないが)
舞台になっている北軽井沢とは山を挟んで反対側に住んでいることになるのかな?カマドウマも見たことあるし… 最近は行かないけど前はよくあちら側にドライブにいったりした。風景が突然ひろがって浅間山が全体に見渡せる感じ。またドライブに行きたくなった。こっそり携帯を天に向けようかな。
夫婦、親子、人とのつながりってなんだろう…。「ジャージの三人」の方の選択の所にはっとさせられた。
一瞬で選択してしまっても本当の気持ちはもう定まっていたんだよなと後で考えると思う事がある。
とにかく居心地のいい世界だった。一緒に山荘で生活しているような気分にさせられた。あと長島さんの世界、お菓子や漫画や湿った布団や…。
長島さんの文章が不思議でいつもならここでちょっとお休み、と本を閉じて他のことしたり、考えたりしながら読むのに、長島さんの文章はそう言うことが出来なかった。自分のペースで読めなくてどんどんつれていかれる感じ。(ミロにひっぱられてるよう)
読みおわってしまって残念。もう一回この夏に読もうかな。
- 作者: 長嶋有
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/01/19
- メディア: 文庫
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