銀色夏生「銀色ナイフ」
銀色さんのつれづれシリーズが好きでずっと読んでいてそれが終わってしまって寂しいなあと思ってて、でめ娘のかんちゃんも中学生という難しい年ごろなら、こうやって日々の日常を公に公開するって形は無理なのかなとか思ってた。
つれづれシリーズが好きだった理由は日々の出来事の中に銀色さんの内面的な鋭い言葉が綴られた部分があったからだ。だからこの鋭い言葉の部分ばかりでうめられた「銀色ナイフ」は待ってました!な一冊だった訳です。
それなのに読むのにけっこう手間取ってしまった。これも、これも、次はこれ、次はこれ、って書かれていて、その部分ばかり読むのはやっぱりしんどかった。ちゃんとそう帯にも書いてあるけれど…。やっぱりあのつれづれノートの中でのこういう言葉を読むのが好きだったんだなと気付いた。
でも銀色さんはぱっきりしてていさぎよいと思う。どうかと思うような事でも慣れあいで引きづられている自分…。きっぱり生きるには強さが必要。その強さが自分にはないんだなと思った。
- 作者: 銀色夏生
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2007/09
- メディア: 文庫
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