吉田 修一 「悪人」
ちょっと気になってて、ダビンチなどでも絶賛されてたので帰省にあわせて購入し、2日で一気に読む。読んでみてやっぱり吉田 修一って自分好みの作家ではないなと思った。これは作品がどうのとか言うんじゃなくて自分にあうかあわないかってだけだけど。でもぐいぐい読んでしまった。途中までどちらの男が犯人なんだかわからなかったし。こういう人たちがいて、こういう出会いがあって、なにかが狂ってこういうことも起こりうるんだろうなと思った。被害者の父親の気持ちと言葉がせまってくるものがあるんだけど、そうやって大事に育てた娘がそういう心持で日々を送ってたかというとはたしてどうだろう・・・そこが悲しい。
自分好みじゃないとか言っておきながらここ2,3日色んな風景が頭の中でふっとでてきたりする。灯台とか一緒に逃亡した女の人が勤めてた紳士服店とか。
- 作者: 吉田修一
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2007/04/06
- メディア: 単行本
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