戯言スクラップブック

また日記を書き始めました。読んだ本や聴いた音楽など CD棚 https://kankoto.hatenadiary.jp/ 

そうやすやすとは退場しない

冬の話ですが。 昨日は雨が雪にかわったのでこれは雪かき決定かなと思ったら道路の雪はほぼとけてくれたのでほっとした。今日は暖かくなるといっていたが案外寒い。ハンドベルの練習帰りにお昼を仲間と食べに行きまったりとしてしまった。これからの時期困るのは服装だ。もうさすがに冬物コートは着れなくなってくる。ぶるぶる震えながら寒さを我慢なんてこともある。

アーテイストの訃報を聞く。なんて理不尽なと思ってしまう。私は直接のファンでないので簡単にあれこれ言うことはできない。けれどやっぱりこの年齢でと思うと理不尽に思ってしまうのだ。

豊田徹也「アンダーカレント」

漫画なんだけどいいよね。この間読んだ穂村さんの読書日記にたぶんのっててポチったんじゃないかな。もうほとんど自分から漫画を読むことってなくてこうやって誰かが面白いといった物をアマゾンで頼んで読むという感じ。

夫に疾走された銭湯の女主人が主人公。臨時で雇われた謎の男性、疾走した夫を探す探偵、昔はやくざ者だった町内の老人、もちろん疾走した夫と味のある人たちが出てきて静かに展開していく物語がとても良かった。
これドラマか映画にしたらとても素敵なのになあと思った。頭の中でこの人はこの役者がいいなとか想像しながら。とりあえず老人は麿赤児で確定。探偵は小栗旬大泉洋。どっちのパターンも見てみたい(笑)夫 萩原聖人綾野剛 雇われた男性は若いころの小林薫なんだけどなあ。
と妄想が膨らみます。

アンダーカレント  アフタヌーンKCDX

アンダーカレント アフタヌーンKCDX

ダジャレおじさん



雨が途中雪になるかと思ったけれど雪交じりの雨でほっとした。霙とも違う感じ。明日は完全に雪マークなので雪が降りそう。積もるかな?今さら雪かきしたくないなあ。でもこれが最後の雪になるかもしれない。

ドラマも続々と最終回。昨日の夜は録画しておいた99.9を見る。最初そんなにでもないかなと思ったけれど回を重ねるにつれ面白くなった。細かいネタがあちこちに隠されてて面白い。ネタ探ししちゃって本筋が頭に入らなかったり(笑)そしてこのドラマというと香川照之松潤のダジャレ合戦。夫がこれが好きでこれに感化されてダジャレをしょっちゅう披露するのでうるさい。しかも完全におやじダジャレ。なんか・・・え・・・ああ・・・としか言えないな(笑)最終回に庄野真代が」出てきて大喜びだった(世代だねえ〜)
最終回になったことだしこれで徐々にダジャレブームも去っていくことだろう。会社でも言ってたらしい。会社の人たちもさぞや迷惑だっただろう。

今日から本格的にヨラテンゴの新譜を聴きますよ。今回は激しい曲は(アイラがギターギャウンギャウンやる曲)とかないんだけどヨラはヨラの音なんだよなあ。東京に住んでないからアマゾンで頼んでしまった。みんなのおちょこ写真(ユニオンの特典がおちょこ)が羨ましいぞ!

神藏美子「たまもの」

朝、新幹線で昨日紀伊国屋で買った「たまもの」を一気に読む。この写真集が出たのはいつだっただろう。印象的なこの表紙の写真集が池袋のパルコだかリブロだかに平積みされてた記憶(曖昧)何回も手に取って買おうかどうしようか迷っていた。その後末井さんの本は何冊か読んだのだけれども。
そして今朝読んだ。どーっと押し寄せてきてしんどかった。かなりこの中に入ってしまった。たぶんあの頃に買って読んでいたら到底理解できなかった。自分で選択しておいて手放したものを失うもったいなさに気持ちが揺れる著者のことを自分勝手なひどい女と思ってそれで終わりだったかもしれない。だけど末井さんに惹かれる気持ちも坪内さんとの関係を手放したくない気持ちも今なら理解できるような気がする。
坪内さんにはない裸の写真やエロテイックな末井さんの写真。末井さんは生々しい。

しばらくこの世界から抜け出せないかも。途中までしか読んでなかった末井さんの日記を引っ張り出してきてしまった。

武藤さん

昨日ホテルに戻ってスマホを見て武藤さんの病気のことを知った。ショックでいつもウエノさんのライブにいっしょに行く友達にラインした。友達はほかに好きなアーテイストも闘病中でだいぶん辛そう。なんと文字を打てば良いかわからず「元気だして」としか打てなかった。

いつも楽しいライブを見せてくれてた武藤ウエノのライブ。いつでも行けるんだって思ってた。「俺は武藤さんともっともっと旅をしたいです。」というウエノさんの言葉。

武藤さん待ってます。

ROVOを見にピットインへ



ROVOを見に新宿ピットインへ。

2時くらいについて荷物を預けて新宿御苑へ。この間の写真教室の課題、御苑でもう少し写真を撮れないかなと思ったけれどあいにくの曇り空。光の射さない空が恨めしい。それでもちょこちょこと桜が咲いている。1週間後くらいが見ごろなのかな。一人で園内をほぼ1週。いい写真撮れなかったけれどいい写真がどんなものだかわかっていない。

友達と待ち合わせ時間まで時間があったので紀伊国屋書店へ。海外文学コーナーへ行ったけれどどうしてもつれえ帰りたくなるものがなかった。柱のところに末井昭のコーナーがあって「素敵なダイナマイトスキャンダル」が映画になったらしい。しかも主演は柄本佑だ。そういわれたら似ているかもしれない。末井さんの本は買わずにちくま文庫で出た神藏美子「たまもの」を買う。映画の冊子をもらう。ほかに又吉のコーナーにあった冊子も。しかしお店の外に出てもらった冊子は映画のパンフレットだったことに気づく。表紙に映画パンフレットです、店内でご覧下さいとテープで貼っていた。どおりで豪華な冊子だなあと思った(汗)あわてて店舗に戻しに行く。ご自由にお取りくださいと書かれていたのは隣にあるミニチラシの事だったみたいだ。

それから3丁目にある草枕で友達と合流してカレーを食べた。草枕のカレー久しぶりだ。辛さランク1にしたけど私には十分辛い。友達たちは辛さ3。少しだけ人付き合いの話になった。そんなに多くの人と直接かかわらない、深い部分にまで付き合わない。最近人付き合いで行き詰まったりしていてつくづくそう思う。この音楽仲間もお互いのそれぞれの私生活の部分まで深く知らない。知らないけれど音楽を楽しむという共通部分の風通しの良い付き合いで10年以上会い続いている。

ROVOがピットインでライブをやるのは初めてらしい。オールスタンディグだ。ROVO見るの去年の野音以来。前半の新曲、ちょっと今までない感じだったような(うろ覚え)どんなふうに変化し、完成していくか楽しみだ。そして怒濤の後半、半端ない演奏力、ドラムの駆け引きがすごかった。山本さんのギターもキレ切れ。踊ることがやめられない。もう足とか無理と言ってるのに勝手に動いてしまう。凄かったなとしか言えない。演奏に圧倒されているのにニヤニヤしながら楽しくて仕方ない。そんなライブでした。

テジュ・コール 「オープン・シティ」

鳥に始まり鳥に終わる。都市の彷徨と思索の小説。それぞれに違った出自を持つ異なった人種の人々とのかかわりを通して彼自身の内面で語られる言葉。単一民族で暮らしている自分にはきちんと理解できない世界の普通のことが描かれていてそういうことに気づかされる。

ほぼ都市を歩きながら人とかかわりながらであるのに主人公には深い孤独を感じてしまう。死について
 サイトウ教授やマーラーについてなど 何回か語られていてそこに個としての最後を考えてしまう。

21世紀のゼーバルトと紹介されいたがまさにそんな感じもうけた。なにか大きなストーリーがあるわけでもない、内面の語りのような小説。そういう作品を淡々と読む楽しみがある。

ゼーバルト、まだ読んでないのがあるので読みたいな。

オープン・シティ (新潮クレスト・ブックス)

オープン・シティ (新潮クレスト・ブックス)