谷川俊太郎 山田馨「僕はこうやって詩を書いてきた」
これは数日で読んでしまった。736ページもあったんだ。でも面白くてどんどんページめくってしまった。
友人でもある編集者の山田馨氏が谷川さんの幼少のころからの詩とともに進んできた谷川さん自身のまさに生を聞き出す。
尾崎 真理子インタビューによる「詩人なんて呼ばれて」をこの間読んでそういえば前にも谷川さんにインタビューした分厚い本がでていなかったっけ?と思い出し図書館で借りてきた。
「詩人なんて呼ばれて」もインタビューなんだけど尾崎氏の散文もはさまっていて半分彼女の作品でもあるかのような印象も受けた。しかしこの本は本当に親しい友人の山田氏と本当にフランクに会話を楽しんでいる様子が伺える。素に近い感じがする。だからこそ聞ける部分とそうじゃない部分があるのかもしれないけれど。
面白かったのは作品を順に追っていくことによって谷川俊太郎の詩の変遷がとてもよくわかること。私生活の変化(3人の妻たちとの出会いと生活と別れ)時代、年齢を重ねていくこと。変化してきた部分と根本的に変わらない部分、個で孤であること。ずっと持ち続けている子供の部分。
そして全編に広がっているのは山田氏の詩人谷川俊太郎に対する暖かい愛情だ。愛情・・・というか谷川俊太郎という人が好きなんだなあというのがぐんぐんと伝わってくる。
- 作者: 谷川俊太郎,山田馨,川口恵子
- 出版社/メーカー: ナナロク社
- 発売日: 2010/06/26
- メディア: 単行本
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U.S. Girls 「 In a Poem Unlimited」
ポートランド出身で現在はトロントを拠点とする女性アーティスト、Meg Remyによるソロ・プロジェクト、U.S. Girls。通算6枚目となるフル・アルバム!!
2015年の移籍作『Half Free』に続く、4ADからの2枚目のアルバム入。
前作の「Half Free」がすごく好きでこのアルバムはお気に入りで時々聴きたいなと思うと聴いたりしていたので新作は楽しみに待っていた。
アルバムが届いて初めて分かったけどジャケットの絵の彼女の目からは涙が流れていたんですね(何か意味合いがあるんだろうか)そんな印象的なジャケットもかっこいいです。
前作のダークさと不思議さは部分は少し薄まったような気がする。反対にポップさは増し彼女の妖艶さの魅力が全開したアルバム。なんとなくレトロな雰囲気なんですよね。ノイジーと言うよりもエレジーなギターが印象的。3曲目のディスコミュージックもベースラインが懐かしさに拍車をかけます。コケテイッシュな声で結構過激な内容のことをうたわれているようですが英語ができないので歌詞が分からなくて残念。意味が分かったらもっと楽しいだろうな。6曲目の「Incidental Boogie」とかかっこいいんだよなあ。後ろで鳴ってるギターとか!9曲目の「Poem 3:31 U.S. Girls In a Poem Unlimited Alternative 0 3」なんてシンセポップだし、そしてやっぱり一番素晴らしいなと思うのは最後の「Time」サイケなギターと挟まれる小気味のいいパーカッションがたまらない。色んな要素の曲がギュッと38分のアルバムの中にギュッと入っている感じ。
と、ざっと印象を書きましたが前作とどっちが好きかと尋ねられたら前作になっちゃう(汗)ちょっとダークでごちゃっとしてて変態性も感じて不思議な感じがよかったなと。もちろん今作も好きです。今作はまた違う方向ですごく水準高いアルバムだと思います。ピッチでも8.6とってますしすっきりした印象がします。
- アーティスト: U.S. GIRLS
- 出版社/メーカー: 4AD
- 発売日: 2018/02/16
- メディア: CD
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I’m With Her 「See You Around 」
アメリカーナ、ルーツミュージシャンのサラ・ワトキンス、サラ・ジャローズ、イーファ・オドノヴァン、3人によるユニットのファーストアルバム。
こちらのアルバムの発売も丸山ヨシヲさんのブログで知りました。速攻ポチってしまった(笑)
こちら3人のこともブログで知ってサラ・ジャローズ「Undercurrent 」、イーファ・オドノヴァン「in the magic hour」はお気に入りのアルバムです。アメリカーナと最近呼ばれている音楽、ルーツミュージック、ブルース、カントリーの要素が含まれている音楽になじむようになったのもこういうアーテイストを聴くようになったのが縁でしょうか。
こちらのアルバムは基本3人によるシンプルな演奏。3人で仲良くレコーデイング?している様子が歌詞カードの写真に写ってる。バンジョー?やバイオリンのカントリーテイストな楽器とともに3人のボーカルが心地よく流れていく。録音はピーター・ゲイブリエルの所有するリアル・ワールド・スタジオ。
このアルバムのジャケットのように庭に出て暖かい太陽の日差しをはやく浴びたい。サングラス姿の3人がナチュラルだけどかっこいい。嫌なことがあってもこういうアルバムがあるだけで少し気持ちが軽くなれる。今の自分にはそういう音楽が一番必要なのかもしれない。
- アーティスト: I'm With Her
- 出版社/メーカー: Rounder / Umgd
- 発売日: 2018/02/16
- メディア: CD
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製作中
春に向けて。普段はあまり使わないポップな柄の布をいただいたのでドレスデンプレートのパターンでタペストリーを作ろうと思い立ち製作中です。なんとか3月中に出来上がるといいな。秋に手首を捻挫してパッチワークはお休みしてたんだけどやっぱり淡々と針を動かしてるのっていいなと思う。自分の好きな音楽を聴きながら。
最近色々あって気持ちがしんどい。もう自分には無理と思った。人付き合いってやっぱり難しい。誰かと深く付き合うのはやっぱりエネルギーがいるし傷つく覚悟が必要。それから相手の気持ちを思いやるってことができないのかもしれない。やっぱり自分は人付き合いって下手なんだと実感した。
もうあんまり知り合いも増やしたくないし、何かに縛られるのも嫌だなと思った。1日にどのくらいSNSを見てるのだろう。もうほどほどにしておこう。
と言いながらこんなことをこんな場所に書いているのが矛盾してるのだけど。
Field Music 「Open Here」
ピーター&デヴィッド・ブリューイズ兄弟による英サンダーランドのバンドの2年ぶりとなる7枚目?のアルバム
2012年のPlumbは購入してましたが前作 Commontime はなんとなく買い逃していた。なんとなくアップルミュージックで聴いて満足してしまった。今回はアルバムが出ることを知って予約してしまいました(笑)
相変わらずのXTCぶりにニヤニヤしてしまう。そんなこと言ってしまうとバンドに失礼かしら?XTCほどはじけた感じはなくて最初はちょっとおとなしめかなと感じた。でもこの落ち着いた感じが車とか運転しながら聴いてるといいんですよね。
届いてからほぼ毎日聴いていたんですが聴けば聴くほどストリングスと管楽器の素晴らしさが際立ってきて感心するばかりです。
最後の曲「Find a Way To Keep Me」がすごく好き。インスト曲なんだけど(笑)落ち着いているけど広がっていく感じ。そして曲が終わった後の締めくくり感、大団円感が素晴らしい。
- アーティスト: FIELD MUSIC
- 出版社/メーカー: MEMPHIS INDUSTRIES
- 発売日: 2018/02/07
- メディア: CD
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