戯言スクラップブック

また日記を書き始めました。読んだ本や聴いた音楽など CD棚 https://kankoto.hatenadiary.jp/ 

I’m With Her 「See You Around 」

アメリカーナ、ルーツミュージシャンのサラ・ワトキンス、サラ・ジャローズ、イーファ・オドノヴァン、3人によるユニットのファーストアルバム。
こちらのアルバムの発売も丸山ヨシヲさんのブログで知りました。速攻ポチってしまった(笑)
こちら3人のこともブログで知ってサラ・ジャローズ「Undercurrent 」、イーファ・オドノヴァン「in the magic hour」はお気に入りのアルバムです。アメリカーナと最近呼ばれている音楽、ルーツミュージック、ブルース、カントリーの要素が含まれている音楽になじむようになったのもこういうアーテイストを聴くようになったのが縁でしょうか。

こちらのアルバムは基本3人によるシンプルな演奏。3人で仲良くレコーデイング?している様子が歌詞カードの写真に写ってる。バンジョー?やバイオリンのカントリーテイストな楽器とともに3人のボーカルが心地よく流れていく。録音はピーター・ゲイブリエルの所有するリアル・ワールド・スタジオ。

このアルバムのジャケットのように庭に出て暖かい太陽の日差しをはやく浴びたい。サングラス姿の3人がナチュラルだけどかっこいい。嫌なことがあってもこういうアルバムがあるだけで少し気持ちが軽くなれる。今の自分にはそういう音楽が一番必要なのかもしれない。

See You Around

See You Around

kankoto2018-02-27

製作中

春に向けて。普段はあまり使わないポップな柄の布をいただいたのでドレスデンプレートのパターンでタペストリーを作ろうと思い立ち製作中です。なんとか3月中に出来上がるといいな。秋に手首を捻挫してパッチワークはお休みしてたんだけどやっぱり淡々と針を動かしてるのっていいなと思う。自分の好きな音楽を聴きながら。

最近色々あって気持ちがしんどい。もう自分には無理と思った。人付き合いってやっぱり難しい。誰かと深く付き合うのはやっぱりエネルギーがいるし傷つく覚悟が必要。それから相手の気持ちを思いやるってことができないのかもしれない。やっぱり自分は人付き合いって下手なんだと実感した。
もうあんまり知り合いも増やしたくないし、何かに縛られるのも嫌だなと思った。1日にどのくらいSNSを見てるのだろう。もうほどほどにしておこう。
と言いながらこんなことをこんな場所に書いているのが矛盾してるのだけど。

Field Music 「Open Here」

ピーター&デヴィッド・ブリューイズ兄弟による英サンダーランドのバンドの2年ぶりとなる7枚目?のアルバム

2012年のPlumbは購入してましたが前作 Commontime はなんとなく買い逃していた。なんとなくアップルミュージックで聴いて満足してしまった。今回はアルバムが出ることを知って予約してしまいました(笑)

相変わらずのXTCぶりにニヤニヤしてしまう。そんなこと言ってしまうとバンドに失礼かしら?XTCほどはじけた感じはなくて最初はちょっとおとなしめかなと感じた。でもこの落ち着いた感じが車とか運転しながら聴いてるといいんですよね。
届いてからほぼ毎日聴いていたんですが聴けば聴くほどストリングスと管楽器の素晴らしさが際立ってきて感心するばかりです。
最後の曲「Find a Way To Keep Me」がすごく好き。インスト曲なんだけど(笑)落ち着いているけど広がっていく感じ。そして曲が終わった後の締めくくり感、大団円感が素晴らしい。

OPEN HERE (IMPORT)

OPEN HERE (IMPORT)

kankoto2018-02-18

夜中に目が覚めた。けっこう3時45分に目が覚める。不思議なことに時間を見ると3時45分なのだ。いったい3時45分に何があるんだろう。 いつもはトイレに行ったり水を一口飲んだりしてもう一回寝る。けれど昨晩はどうにも眠れなくなって炬燵に入って図書館で借りてきた 「国書刊行会も日本幻想文学集成 8巻 夏目漱石 内田百輭 豊島与志雄 島尾敏雄」を読みだした。すぐに眠くなると思ったけどならず巻頭の夢十夜を読んでしまった。何回も読んでるけど一夜の百年の話と三夜の子供を背負う話しか覚えていない。
今夜は七夜の船に乗っている話が胸にきた。退屈だからと死ぬのも嫌だし、やっぱりよせばよかったと落ちながら思うのも嫌だな。

次第次第に水に近づいてくる。いくら足を縮めても近附いてくる。水の色は黒かった。

怖い・・・・。

津村記久子「浮遊霊ブラジル」

2016年に出された津村さんの短編集。積ん読状態になってたのを引っ張り出して読んだ。積読状態になってたけど津村さんは好きな作家です。

初の海外旅行を前に死んでしまった私。幽霊となって念願の地を目指すが、なぜかブラジルに到着し……。川端賞受賞作「給水塔と亀」を含む、会心の短篇集!

【収録作】
「給水塔と亀」…定年を迎え製麺所と海のある故郷に帰った男。静謐で新しい人生が始まる。〈2013年川端康成文学賞受賞作〉

うどん屋ジェンダー、またはコルネさん」…静けさのないうどん屋での、とある光景。

「アイトール・ベラスコの新しい妻」…ウルグアイ人サッカー選手の再婚の思わぬ波紋。

「地獄」…「物語消費しすぎ地獄」に落ちた女性小説家を待つ、世にも恐ろしい試練とは。

「運命」…どんなに落ち込んでいても外国でも、必ず道を尋ねられてしまうのはなぜ?

「個性」…もの静かな友人が突然、ドクロ侍のパーカーやトラ柄で夏期講習に現われて…

「浮遊霊ブラジル」…海外旅行を前に急逝した私。幽霊となって念願の地をめざすが。

内容(「BOOK」データベースより)
ただ生きてきた時間の中に溶けていくのは、なんて心地よいことなんだろう。卓抜なユーモアと鋭い人間観察、リズミカルな文章と意表を突く展開。会心の短篇集!


アマゾンより

津村さんというと自分の中の印象は お仕事小説の人 という印象。お仕事小説って言ってもがつがつ仕事して成功をつかんでいくとかそういう熱血話とかじゃなくて(笑)例えばコピー機に振り回されたりするちょっとトホホな部分をユーモラスに描いて見せたりする、そんな小説を書く人だ。

けれども今回読んだ話はお仕事小説とはちょっと違った。ユーモラスという部分では共通するけれど。

定年後、故郷に戻った男性の日々を淡々と描く「給水塔と亀」はものすごく好きだ。ん?これで終わり?という終わり方がすごくいい。私の中のひとり小説の棚に入れよう。ひとりで静か。だけど悲しくない。理想のひとり。
反対に「地獄」は笑ってしまった。地獄に行った2人のおばあさんの話だけれど・・・あれ?今見返してみたらおばあさんとは書いていない。そして地獄での姿は一番号の深かった34歳の姿って書いてある。なんとなくおばあさんの姿のままで読んでしまった(汗)でもこれはとっても面白くて地獄の鬼にも名字がついていたり不倫で悩んでいたりする。色んな地獄タスクがまた可笑しい。

「浮遊霊ブラジル」も死んでしまったおじいさんが主人公だけれど行けなかった行けなかったアラン諸島旅行への思いのために浮遊霊になってしまう。そりゃアラン諸島なら私だって行ってみたい。わたしだって下手したら浮遊霊になってしまうかも。思わずネットで検索したりしてアラン諸島の画像を見てうっとりしまった。荒涼としてるのに惹かれる。
脱線してしまいましたが、浮遊霊は耳の穴に入ってそのひとに乗り移って移動できる。乗り移ったからと言って何かできるわけじゃなくてただその人の視線と同じものが見えるだけなんだけど。何故かアイルランドじゃなくてブラジルに行くことになってしまう。
これはなんか映画にならないかなあなんて思いながら読んでいた。美しい風景。のりうつった一人一人の生活。

今起こっていることに執着せず、ただ生きてきた時間の中に溶けていくのは、なんて心地よいことなんだろう

いつかこんな風に思えるようになれるといい。

浮遊霊ブラジル

浮遊霊ブラジル


昨日もらったチョコレート。可愛すぎるので写真に撮っちゃった。可愛すぎたけど食べてしまいました。

この間自分が応援すると勝てなかったりするから試合とか見ないって書いたけど今日は我慢できなくてフィギュアスケート見てしまった。私が見てても金メダルを取った羽生結弦選手は凄いぞ!そして凄い精神力。やるべきことをやってきた自信がその精神力を支えてるんだろうな。清々しい気持ちにさせてもらいました。

Radio Caroline Roulette Lounge@新宿ロフト

キャロラインさんを見に久しぶりに新宿のロフトへ。あれ?久しぶりかなどうだっけ?記憶があいまい(笑)Roulette Loungeというレディオキャロライン主催のイベント。出演者は写真の通り。楽しかった。久しぶりに目の前でくねくね動く百々ちゃんを見た(笑)ヤマジ氏のギターのカッコよさを実感したり、キュウちゃんのドラムも堪能。
ニートビーツはとにかく楽しくてちょっと笑いすぎた。お客さんの楽しませ方天下一品!

復活してからこうしてコンスタントにレディオキャロラインを見られて嬉しい。やっぱりウエノさんのバンドって気がする。

ライブ後はロフト名物のオムレツ。変わらぬケチャップ味。