丸谷才一 鹿島茂 三浦雅士「文学全集を立ちあげる」
ああ楽しかった。楽しかったので1日で読んでしまった。だいたいこういうのが大好きだ。授業中とか後ろの文学史を見てるのが好きだったな〜そんな感覚。名前は知ってても読んだことのない作品ばかり。もちろんこの御三方はここに出てくる書物を全部読んでるんだろうなあと思ったら気が遠くなるような気がした。「もしこの世界全集がなければ、「第一次戦後派」も「第三の新人」も、大江健三郎も、村上春樹もいなかったでしょう。そのくらい決定的な力を及ぼしたのが翻訳物の全集なんです。」という言葉にもほお・・・っとなったし。「モダニズムの代表が村上春樹、プロレタリア文学の代表が井上ひさし、そして私小説の代表が大江健三郎」という見方とか、へえ・・・なにか面白いその作家の位置のとらえどころとか面白かった。三者三様に好きなものとか視点とか違っててそこも面白かった。
- 作者: 丸谷才一,三浦雅士,鹿島茂
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/09/30
- メディア: 単行本
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