戯言スクラップブック

また日記を書き始めました。読んだ本や聴いた音楽など CD棚 https://kankoto.hatenadiary.jp/ 

GRAPEVINE tour 2011 @ 広島クラブクアトロ

 
 バインのツアー、自分にとっては2ヶ所目広島に行ってきた。正直今のこの状況で遠征してまでライブに行く事に対して躊躇しなかったかと言うと嘘になる。ライブに行って音楽を楽しむことに罪悪感を感じなかったかと言うと嘘になる。
 でも行くと決めてた土地でそこに行けるのなら、そしてそこで彼らが音をだす事を選んだのならやはり行きたい、行こう、そこでバインを聞きたいと思った。それが正直な気持ちだったので行く事に決めた。決めたら迷いはなかった。

 今思い返すと本当に広島に行ったのかと思うくらいに広島の街のことを覚えていない、それはちょっぴり残念な事だなと思う。多分、地震の事とライブの事しか頭になかったような気がする。
 バインはいつもどおりのバインで、あえて地震に対する言葉を発する事もなくて(募金箱の事は言っていたけど)けれどそれがバインらしくて。地震があった後もツアーを続ける事を選んだ強さのようなものを感じた。それは何だろう。田中君が言ったように色んなところに思いを馳せて演奏される曲を聞いた。
 横浜と違って1曲目が「Silverado 」で歌詞を聴いて胸が詰まる思いだった。
「This town 」あの二人でギターを合わせるところ、田中君の笑顔、いつもこの曲でなんとも言えず幸せな気持ちになる。今日はその幸せな気持ちさえもがまるで幻のような気がした。

 でもライブが進んでいくうちにいつものような気持ちに落ち着いていった。いつもふと感じる虚脱したような感じにさえもなった。そして西川さんの一挙手一動に胸をときめかせている自分がいる。西川さんのギターに魅了させられている自分がいる。「冥王星」とかをうきうき楽しんでいる自分がいる。
 徐々にどっぷりと世界の中にはまり込んでいた。底はやっぱり特別な場所でここであってここでない場所。ときどき崩れでしまいたくなるような感覚に陥る。

 まだ自分にとっては2回目の今回のツアーだけれど明らかに変化して行ってるのがわかった。前回見た横浜の時に初日からこんなに完璧でどうなっていくんだろうと思ったけれどほんのちょっとした危うささえ身につけて変化して行ってると思った。自分自身も重ねて見ていくにつれて自分の中に存在を大きくしていく楽曲たち。だからこの先ツアーがどうなっていくんだろうと思う。ツアーを続けていけるのかどうか・・・・。

 西川さんは可愛らしかったな・・・・もろこしマラカスを振る位置がどんどんあがっていったり(笑)あと背中や足元の機材を押す指や(マニアックですみません)アンコール、金やんがせっかく素晴らしいベースを聞かせてくれたのに田中君・・・・・抜き打ちテスト50点!て(笑)
 
 ライブの後東京から来た友達とちょこっと飲んで夜行バスに乗り込んだ。やっぱりきてよかった。力をもらうとかそういうんじゃなくて今、自分に必要なものだった。


セットリスト ミクシの西川さんコミュよりお借りしました

Silverado
This town
Suffer the child
ミランダ(Miranda warning)
ピカロ
インダストリアル
冥王星
おそれ
Dry November
411
風の歌
夏の逆襲
ランチェロ'58
Neo Burlesque
VIRUS
Sanctuary
GRAVEYARD
真昼の子供たち

En

Darlin' from hell
ナポリを見て死ね
スロウ
その未来