空白
ある朝目を覚まして空を見上げると、秋はもう終わっていた。空にはあのきっぱりとした秋の雲の影はなく、そのかわりにどんよりとした厚い雲が不吉な知らせをもたらす使者のように北の尾根の上に顔をのぞかせていた。
秋が去ってしまうとあとには暫定的な空白がやってきた。秋でもなく冬でもない奇妙にしんとした空白だった
まさしくそんな風景の日だった。確実に季節が変わっていく。日中どんよりと空白の風景が広がっていたが夕方に近づくにつれて風が出てきた。ビュービューと凄まじい風。仕事場から駐車場まで歩くだけで手が冷たさでかじかんでしまった。冬の事を考えて気持ちを滅入らせる。もしかして木枯らし1号なんじゃないのかなと思うけど違うのかな?ふと自転車を漕ぐ西山さんを思い浮かべた。北風大丈夫だろうか。
こんなに急激に寒くなってしまうと困るなあ・・・本当はあと2週間くらいは深まる秋を感じていたい。美しく輝く秋を。
家に帰って速攻炬燵にもぐりこんで熱いコーヒーを飲む(笑)これは寒い季節の幸せの時間。あと数日で10月も終わってしまう。「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」は調度半分、はたして10月中に読み終えることが出来るかな。
炊き込みご飯を作りたいなあと思ったので夜は栗とキノコの炊き込みご飯、ソーセージとチーズの春巻き、厚揚げと白菜の煮びたし。炊き込みご飯は市販の素を使ったのでやはりそれなりの味、今度は自分でごぼうや色々いれて作りたい。
昨夜はなんだか気持ちがもんもんとしてしまって1時間ほどしか眠れなかった。今日はちょっと落ち着いた。なにも別に色々考える事でもないじゃないかと思った。少し落ち着いてから感想を書くことにします。