テジュ・コール 「オープン・シティ」

鳥に始まり鳥に終わる。都市の彷徨と思索の小説。それぞれに違った出自を持つ異なった人種の人々とのかかわりを通して彼自身の内面で語られる言葉。単一民族で暮らしている自分にはきちんと理解できない世界の普通のことが描かれていてそういうことに気づかされる。

ほぼ都市を歩きながら人とかかわりながらであるのに主人公には深い孤独を感じてしまう。死について
 サイトウ教授やマーラーについてなど 何回か語られていてそこに個としての最後を考えてしまう。

21世紀のゼーバルトと紹介されいたがまさにそんな感じもうけた。なにか大きなストーリーがあるわけでもない、内面の語りのような小説。そういう作品を淡々と読む楽しみがある。

ゼーバルト、まだ読んでないのがあるので読みたいな。

オープン・シティ (新潮クレスト・ブックス)

オープン・シティ (新潮クレスト・ブックス)