フィオナ・マクファーレン「夜が来ると」

単行本の表紙にはチェストの上に座っているトラ。 主人公は75歳の女性。ある朝目覚めると家の中にトラがいた感覚におそわれる・・・。
 そしてその日に現れた市が派遣したというホームヘルパーとのかかわりの中で物語は進んでいく。
 独居の老女とヘルパーとの心の交わり?初恋の男性との再会とロマンス、老いると言うことの現実、いや、これはミステリー?色んな要素が交じり合った物語である。あるけれどなんとなく物語の進み方などは予想できるところもあった。
 予想は出来るんだけど描き方が巧みだなあと思った。呆けるということは、ああ、こういう状態なんだと感じさせられるところが凄い。
 そして トラ トラはいったい彼女の心理状態の何を表しているのだろう。掴み取ることが出来なかったけれど密林とムッとする野獣の香りに魅せられた。

 これは映像化すると中々素敵なんじゃないだろうかと・・・・妄想しながら読んだ。

夜が来ると

夜が来ると