村上春樹 「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです

 村上春樹の1997年から2009年までのインタヴュー集。「アンダーグラウンド」直後から「1Q84」直前まで。とても面白くて一気に読んでしまった。読みながらこのインタヴューの時はまだこの作品はうまれてなかったんだよなあとか思いながら・・・・作品が生み出された後に作品が生み出される前の本人の声を読むのは不思議な気分だった。

 海外メディアのインタヴューが多く少し違和感を感じる部分もあるけれど彼の小説を書くことに対する思いは一貫していて同じ意味の発言を繰り返している。
 この今現在の世界ではないもう一つの世界、自分の中に、内側の深い部分にある暗闇。彼がそれを描く事で自分の内側にもそういう世界が眠っている事に気づかされる。暗くて醜くて凶暴なものであったりするけれどそれを見ることは自分を解放してくれる。

夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです

夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです