鳥越 碧 「一葉」

一葉

一葉

 週間ブックレビューのスペシャルで児玉清さんがお勧めしていてちょっと気になっていたら文庫本を偶然本屋で見つけたので買った。この黄金週間のお供でした。

 樋口一葉、その人の事をきちんと知らなかったので、ああ・・・こういう人だったのかとよく分かった。とは言えそれは作者の鳥越 碧さんのフィルターを通した一葉像であるんだけれど・・・・。

 終ることのない借金生活との戦い・・・・ひと時も落ち着くことなどできない境遇であっただろう。今では考えられないくらいに当時は家という存在が大きいものだったんだな〜。

 強くもあり脆くもあり、彼女を支えていたのは桃水への一途な思いだけであったのかも。桃水って男がどんな人物だったのか・・・とらえどころがなく思わせぶりでいて、前にも後ろへも進ませてくれない男だな〜と。でもそんな男に惹かれてしまうものかもしれない、ため息つきながら・・・・。