打ちひしがれて
大阪の妹宅を9時前に出発。昨夜はまた遅くまで妹と色々と話した。途中疲れからか自分の方がうとうとしてしまった。妹は今日も仕事の予定だったが双子ちゃんの弟君のほうが昨日まで熱を出していたので今日は一緒にいるために休みを取った。学校に行くお兄ちゃんのほうを見送り弟君に見送られて駅に向かう。双子ちゃんは今5年生だけど体格が小さい方なのでとにかく叔母さんにとっては可愛くてしょうがない。頭なでたりしてしまう。あと1,2年でこんな風にべたべたもさせてもらえなくなるんだろうなあと思うと寂しい。
阪堺線のホームで電車を待ってると小さい子、2歳くらいかなとお母さん、おばあちゃん風の人がいてお母さんがしきりに子供に今日はお母さんは仕事だからね、我慢してね、仕事終わったらすぐ帰るからねと言い聞かせている。おばあちゃんかと思った人は保育ママさんぽい。お母さんが電車に乗って仕事に行くんだと思ったら保育ママさんが子供を連れて電車に乗った。電車が動き出した途端にその小さい男の子が泣き出した。それがギャーっと泣き喚くんじゃなくておいおいと本当に悲しい感じで泣いている。保育ママさんは慣れているんだろうトントンと無言で背中を叩きながらすくっと背中を伸ばして座席に座っていた。
ああ、可哀想だな、本当にお母さんと離れて悲しいんだろうなあと思いながら泣き声を聞いていた。しばらくすると泣き声がやんだのでそちらを見ると体をだらんとクの字にさせて打ちひしがれたようになっていた。泣く事を諦めて現実を受け容れたような感じでまたも余計に切なくなってしまった。
名古屋で乗り換える時の楽しみは焼き鯖棒鮨を食べる事なんだけれど今日は新大阪でも名古屋駅でも売ってなくてがっかり・・・・。売り切れたのか時間が早すぎたのか、仕方なしに海鮮丼を買ったけど今日のはあんまり満足できなかった。
地元の駅にようやく帰り着く。昨日までの温かさが嘘のように風が冷たい。駅から家までの坂を登っていると地元の友人に声をかけられた。物凄く久しぶりで5、6年会ってなかったかも知れない。ライブに行ってきたと言うと、あれ?○歳でやめるって言ってなかったっけ?と言われてしまった。いや、10年伸ばしました(笑)彼女はデザインの仕事をしてて、昔はイースタンユースやデキシーのライブとかに行ってたりしたけどもう全然そちらの方の音楽は聞かなくなっちゃったらしい。今、どんなの聞いてるの?と言うと物凄く変なクラシックと言っていた。そういえば昔ガムランのBOXセットみたいなのを買っていた。
気がついたら20分近く寒風に吹かれながらしゃべっていた。でもこういうさらりとした友達もいいもんです。