戯言スクラップブック

また日記を書き始めました。読んだ本や聴いた音楽など CD棚 https://kankoto.hatenadiary.jp/ 

姨捨の風景

大阪から帰宅。バインのライブも含め楽しい3日間でした。日曜は大きな卸スーパーに母や妹やC嬢と出かけて安くなってるカバンやスニーカーなどをあれこれ見たり、天王寺近鉄で父母の誕生日プレゼントを探したり、なんとこの日は歩数が12000歩近くまで行ってて笑えた。

大阪からの帰りは東京周りだと馬鹿高くついてしまうのでいつも名古屋で特急しなのに乗り換えてトコトコと帰ってくる。長野県に入った途端なんと山とか薄っすらと雪がかぶってるではないですか。もう明日は3月だというのに。

しなのの窓から日本三大車窓と言われている風景を撮ってみました。
日本三大車窓
JR北海道根室本線の落合〜新得
JR九州肥薩線の人吉〜吉松間
JR東日本篠ノ井線姨捨

らしいですが、いつもこの風景、そんなに凄いかなあなどと思ってしまう(すみません)
善光寺平と言われる長野盆地千曲川、棚田、山々などが眺望出来ます。

揺れる電車からなのでうまく撮れない。
この風景を見るとそろそろ乗り換えの支度をとなります。
篠ノ井駅からしなの鉄道と言うのに乗り換えてまた1時間。行きはなんでもないけど、帰りはどっと疲れます(笑)

[本棚]岸本佐知子編 「変愛小説集 日本作家編」

岸本さんの訳す小説はどこかでヘンテコで奇妙な世界が広がっていて好きです。中の人達はいたって真剣なんだけど外から見ている私たちにはヘンテコでユーモラスに映る世界。もしかしたら普通と思っている自分も他人から見たらヘンテコなのかもしれない。

これは岸本さん訳アンソロジー「変愛小説集」の日本人作家編。日本人作家の作品なので当然岸本さん訳ではないです、当たり前か(笑)でも依頼する作家のチョイスは岸本さんが選んだのでそこに岸本さんらしさが広がっているかなと思う。

収録作はこちら

形見 川上弘美
韋駄天どこまでも 多和田葉子
藁の夫 本谷有希子
トリプル 村田沙耶香
ほくろ毛 吉田知子
逆毛のトメ 深堀 骨
天使たちの野合 木下古栗
カウンターイルミネーション 安藤桃子
梯子の上から世界は何度だって生まれ変わる 吉田篤弘
男鹿 小池昌代
クエルボ 星野智幸
ニューヨーク、ニューヨーク 津島佑子

それぞれに味わいが異なる変愛小説。一番のお気に入りは本谷さんの「藁の夫」かな。愚痴愚痴と嫌味な夫が現実感感じる(笑)しかも藁でできてるんだからね。
多和田さんのは変愛さが文字、漢字を通して表現されていてこの作品は果たして海外向けに翻訳できるのかな?
安藤桃子作品も濃厚で良かったし、津島作品もじんわりとくるなあと思った。

実は変愛小説集を読んでないので(積ん読状態)そちらも読まなくては。