跳躍台

 一日仕事。仕事中は何ともなかったのに家に帰る途中から急に気持ちが落ち込んできて家に帰ってもどうしても気持ちが落ち込んできて仕方なかった。
 別に何かあったと言うわけでもないけれどわけの分からない不安感に満たされていく。
 ああ・・・・多分こんな風に早く日が落ちるようになったのが関係してるからかもしれないなと思う。秋は余り好きじゃない、もしかしたら冬よりも。

 しかしよくかんがえてみたらこんな風に気持ちが落ち込んだり滅入ったりするなんて前は頻繁にあった気がする。ここ半年くらい?物凄く元気すぎたんだ、テンション高すぎた(笑)その反動か?もともとそんなポジティブな人間じゃない、けれどネガティブかと言うとその時どんより落ち込んでもだんだん落ち込んでる事に面倒になっていつの間にか忘れてしまってたりする。その状態を待つとするか〜。日曜日にPARAを見てあんなに気分あがったのになあ。

 で、どうしても小川国夫の「跳躍台」を読みたくなってしまって本棚から取り出してきて読んだ。頭の隅で数日前から読みたいと信号が出ていた。なんとも言えない息苦しさと突き放され方。こういう短編、吉行淳之介のものとか・・・甘美な誘惑がある。

 この作品に関しての彼自身の言葉

「跳躍台」では心中への心配と羨望を書こうとしました。事が起こってから悲歌として悼む観客としてではなく。その男女に日々立ち会って、見ている三人目の人物を書きたかったのです。心中の気持ちもからむ芥川龍之介の自殺がヒントになりました。読者はどう受けとるのでしょうか。私にはなまなましく、怖い仕事でした。

あじさしの洲・骨王 (講談社文芸文庫)