豊島ミホ「神田川デイズ」

 本屋さんでみかけて気になってて手にとってはでもまた戻してを繰り返して、そうしたらプロフェッショナルで装丁の鈴木成一さんの時にこの本が出てて買ってしまいました。

 大学生達のもやもやって言うのか・・・・これって括弧たるものをつかみきれずにいる彼らの話が5編。青春だな、青春小説だなって思うけれどもやもやしてるなんて何も学生に限ったことではなくていい大人になったってもやもやし続ける自分がいる。最後の話で作家であることを捨てて就職活動を始めた主人公が山手線にで見た光景

それ自体は別にどうこう思うような光景ではなかったのだけれど、俺は何故か、みんな叶わない望みがあったのかもしれない、と思った。それでも人は簡単に日常を捨てたりしない。挫折した自分のために、泣きくらせるほど暇じゃないのだ。

そういうことなのだろう・・・・・。
でも主人公達は諦めとの気持ちの中で必死にもがいて見せたりするのだ。そんな気持ちの中できらりとする瞬間があるよなと思う。
もやもやの自分はどうだろう・・・。

あと主人公達が感情の限界ぎりぎりになってはじけてぶちきれる瞬間があって、そこが物凄くよく描かれてるなと思った。そこのかっこ悪さが身につまされる。

神田川デイズ

神田川デイズ