冬にやり残した事
気温の高い日が続いてすっかり春だ。東京の方はもう桜も満開に近づいているみたい。信州の桜はまだ先だけど今年も早く咲き出しそう。
冬になると毎年の引っ張り出してくる本があってCREAの冬と映画特集、冬の本
冬の本はさあいよいよ冬だという時期に読み出すんだけど必ず何故か最後まで行きつかずに冬が終わってしまう。冬と本をめぐる84人のエッセイが載っていて、だから最初の青山南さんは毎回読んでいるけれど最後の吉本由美さんのは読んだことがない。今パラパラとページをめくってみたら直江政弘さんまでは確実に読んでいて町田康先生は読めていない。カーネーションのファンだから直江さんまで来ると安心しちゃうのだろうか。とは言え今年は引っ張り出してきただけで実は1ページも読んでない。そしてこの本の困ったところは春になると読む気にならないところだ。次の冬は吉本由美さんから読もうかと一瞬考えてみたりする。いやいや、邪道だ。やっぱり青山南さんから読まなきゃね。
CREA「冬にしたいふだんのこと、と映画」2016年の1月号だ。CREAは以前は買いたくなる様な特集が結構あった。この特集号は捨てられない。
冬にしたいこと
究極の煮込み料理カスレに挑戦
白い靴下で過ごす年末年始
ヴィンテージみたいなニットを編む
別冊みたいな冬の宿
中々実現するのは難しいけれど見ているだけでも冬の楽しみを感じられる。そしてその一つ一つに付き一本の映画が紹介されている。
例えば
白い靴下で過ごす年末年始→「リトル・ダンサー」
暖炉がある場所→「シングルマン」
別荘みたいな冬の宿→「グランド・ブダペスト・ホテル」
コーヒーはネルドリップで→「コーヒー&シガレッツ」
などなど。冬にしたいことは実現できなくても映画なら配信で観れるなと思ってだんだけどこれも数本しか観れてないうちに春になってしまった。
そのままこの本に載ってる映画を見続けてもいいかなと思うけどやっぱりそれはつぎの冬のお楽しみに取っておこう。
この所足首の装具なしで探しているが今日は調子が悪くて足首左側のプレートとボルトの入った所がシクシク痛い。痛くてもどんどん歩くべきなのかちょっと休ませた方が良いのか迷う所。今日は無理をせずゆっくりすることにする。
早く骨を折る前の生活がしたい。習い事に出かけたり、ひとりで運転して写真を撮りに行きたい。それにはもう少しスムーズに坂道を歩けて長時間歩いても痛くないくらいにならなくてはならない。
そして出来たらコロナ前の様にライブに行ったり都内に出かけて友達や仲間と会いたい。けれどこの望みが叶う日が来るのかな。もちろん今でも動いている人は動いているだろう。都内の人など尚更だろう。都内に住んで生活しているのだから。しかし日本中の人から世界の人からコロナと言う存在を重みを払える日が来るのだろうか。
今日は映画は観ず本をあれこれ行き来して読んでいた。久々に堀江さんの文章を読むとやっぱり良いなと思う。なんだろうじっくりと味わってしみじみする。
それから待望の「恥さらし」に手をつける。「幸福の持参者」岡本綺堂「利根の渡」は凄い世界だったな。
*読んでいた本
堀江敏幸「曇天記」
穂村弘「あの人と短歌」
パウリーナ・フローレス「恥さらし」
日本文学100年の名作「幸福の持参者」