戯言スクラップブック

また日記を書き始めました。読んだ本や聴いた音楽など CD棚 https://kankoto.hatenadiary.jp/ 

[音楽][CD棚]昨年きいたもの Beach House 「Depression Cherry」「Thank Your Lucky Stars」

ボルチモア出身のドリーム・ポップデュオ、ビーチ・ハウスの3年ぶりとなる5作目「Depression Cherry」
これも多分ワルシャワさんのレビュー見て買ったのかもしれない。ずいぶんどっぷりですね。
これはジャケットが深いワイン色のにビロード仕様というとても凝ったつくり。
届いてしばらく毎晩眠る時に聴いていたので夜のアルバム。ベットの中で揺れ動く光だとか影だとかそういう物を思いながら聴いていたような気がする。

ビーチハウスを聴くのは初めてで今までのアルバムは知らなかったのだけど前作の「Bloom」は成功して売れたアルバムみたいだ。そして今回のアルバムに対しては

「バンドの成功と共に取り巻く環境が巨大化し、
作り出すサウンドも誇大となり、
自分たちの音楽性とは遠いところに辿り着いてしまった。

この業界で商業的に求められている立ち位置を
無視して進化していきたい」

とコメントしている。
流れの中で自分たちのやりたいものを冷静にみつめてやっていくのって難しいことなんじゃないかな。あと

アルバムの内容やテーマを表すクオートとして日本人の人気女性作家、よしもとばななさんの作品「キッチン」からの一文が引用されています。

"私はもうここにはいられない。刻々と足を進める。それは止めることのできない時間の流れだから、仕方ない。ひとつのキャラバンが終わりまた次がはじまる。また会える人がいる。2度と会えない人もいる。いつの間にか去る人、すれちがうだけの人。私はあいさつを交わしながら、どんどん澄んでゆくような気がします。流れる川を見つめながら、生きねばなりません。"


ということ。よしもとばななの文章を読んでまたこのアルバムを聴いたらちょっとアルバムに対する印象もかわった。凄くしみわたりますね。

とどまることの出来ない刹那を感じてしまう。色んな事に、時間に執着している自分は愚かだなと思う。
足を進める人は強い。

2曲目「Sparks」素晴らしいです。

そして驚いたことに、2か月もたたないうちに次のアルバム「Thank Your Lucky Stars」が発売に。
前作を書き上げた後「2014年7月から11月にかけて制作され、『ディプレッション・チェリー』と同じタイミングでレコーディングされました」とのこと。そしてまったく新しい6作目のアルバムとのこと。

こちらも人形と一緒に写る美少女のモノクロジャケットでうっとりとしてしまう。

こちらの方はまだそんなに聴きこんでない部分もあり「Depression Cherry」との違いとかどうなのかよく分からないですが(笑)よりシンプルなのかな?
「Depression Cherry」よりもメロディがはっきりしていてポップなような、いい意味のチープさもあって(笑)
「One Thing」とかけだるさもあって好きだ〜。

どちらのアルバムもそれぞれにきらきらと(ここはひらがなで)輝いている。

Depression Cherry

Depression Cherry

Thank Your Lucky Stars

Thank Your Lucky Stars