橋口幸子「珈琲とエクレアと詩人」
詩人の北村太郎と縁があった著者が書きとめた北村太郎の思い出。北村太郎の事はなんとなく知っているけれど「光りが射してくる」はもう何年も前に購入したもののまだ読んでいないし、田村隆一とその妻とをめぐる話の「荒地の恋」も読んでいない。でもここに描かれている北村太郎はずっと想像していた北村太郎だった。一つ一つの姿が印象的で頭の中に残ってしまった。橋口さんの思い出であるのに。大きな鳥かごを胸に抱いている姿や、珈琲を飲みエクレアを食べている姿。ひとつひとつが胸に迫ってくる。そしてとても静かだ。「光りが射してくる」をひっぱりだしてこよう。
- 作者: 橋口幸子
- 出版社/メーカー: 港の人
- 発売日: 2011/04/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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