銀色夏生「きれいな水のつめたい流れ つれづれノート17」
先に18を読み始めたんだけどやっぱり17から読まなきゃと読み始めて一気に読んだ。銀色さんのこの沈み込んだ感じが全体をとおして語られていてこれって前回から?だったかなと思ったけど思い出せない。昔のようにテレビや映画や本に出てくる人や作者に対しての鋭い洞察、つっこみ、イラストとか面白かったし好きだったのでそれがもう全然なくなってしまったのがちょっぴり悲しい。でも本人が全然テレビを見る気がしなくなったという気持ちもなんとなくではあるけれどわかるような気がする。自分もドラマとか殆どみなくなってしまった。
銀色さんの発する言葉でこれはなんかちょっと自分とは違う、これはないんじゃないとかって交われない部分もたくさんあるけれど、すっと入ってくる部分もあってそこがずっと読み続けている理由だろう。そして多分思った事そのまま(多少はそうじゃない部分もあるだろうけど)を綴ってるからこそ読んでいるのかもしれない。 そして心配していたかんちゃんとの関係がとてもよくなってる
気がしたのでそこがホッと出来た。
好きな人たちが楽しそうにしている遊びの輪の中にもう入れない、入っても楽しくないと気づいた時の、軽い驚きと納得。いろんなことが腑に落ちた。苦しかったのは、もうここはいられないのにいようとしていたから。そこにいればいるほど、今後ますます孤独感は増すだろう。私は自分に会った空気のある場所に行かなきゃいけない。この明るい場所と別れるのは寂しいけど、行かなきゃ死んじゃうんだ。
私ってまだここにいようとしてるのかな。
きれいな水のつめたい流れ つれづれノート(17) (角川文庫)
- 作者: 銀色夏生
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2009/12/25
- メディア: 文庫
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