戯言スクラップブック

また日記を書き始めました。読んだ本や聴いた音楽など CD棚 https://kankoto.hatenadiary.jp/ 

ナンバジャズ@新宿ピットイン           

バスにて上京。今日はなんだかちょっとバスに酔った。運転の違いによって酔うことがある。この間新宿のタワーに予約したバインちゃんの新譜。そこで抽選券をもらい渋谷のタワーに行き当選したら今夜のインストアライブが見れるのだった。しかし今日は前々からナンバジャズの予定だったのでインストアには行けない・・・・。とりあえず抽選だけでもいこうかな〜なんて考えてたけど当たってもいけないし(どなたかに譲るにしても)、わざわざ渋谷にいってはずれても何だし、きっぱりと抽選には行かないことにする。

 なのでいつものように池袋の本屋さんへ。気になってたアンナ・カヴァン「氷」と内田百輭「冥途」を買う。「冥途」はちくま文庫の百輭先生の全集の中の1冊だ。たぶん家のどこかにありそうだけど急に読みたくなった。友達が4時半頃新宿に到着予定と言うのでまだ時間があるな〜と思ってパルコの上の本屋さんへも。ここでは何も買わなかったが本屋にいると時間の経つのを忘れてあわてて新宿へ。
 そこでタワーへよるのを思い出しバインちゃんの新譜をかい急いで待合わせ場所へ〜。物すご〜く遅い昼食を食べながら蛍ちゃんについてや、漫画についてや延々おしゃべり(笑)

 本日のライブはピットインにてナンバジャズナンバジャズとは芳垣安洋さんと山本精一さんのユニット名?になるのかな?今日の山本さんは帽子をかぶってなかった。青いシャツ、サングラス姿で入ってくるもすぐにサングラスはずしてました(何故?) 芳垣さんはROVOのTシャツ。芳垣さんが「年に1度関西と東京でやってるナンバジャズ」みたいな紹介で始まる。 

 昨年のナンバジャズはおしゃべりが長くて山本さんがちょっとほろ酔い加減でしゃべりまくって、半紙に書いたし絵を一枚ずつ解説したりなんかして、芳垣さんとの掛け合いも漫才のようでもう可笑しくて可笑しくてたまらなかったけれど、本日のライブはほとんどそういうしゃべりもなく真剣な演奏が続いた。最初の山本さんの気迫みたいなものにちょっと圧倒された。2曲目の振りかぶるようなギターの演奏にまた椅子に座ったまま後ろに飛んでいくかと思った。前半はそんな感じで下を向いてひたすら音を出す山本さんに芳垣さんがあわせていくというのか絡ませることによって世界が広がっていくというのか。
 この二人の形態の演奏をはじめてみたのは神戸でだったんだけど、その時は次から次へと繰り出される芳垣さんの楽器、道具に驚かせられっぱなしだったけど、今日はそういう感じじゃなくてああ、ここでこういう音がなってるなあ・・・・としっくり来るような気持ちで聞いてた。
 前半の最後あたりで芳垣さんのバスドラがコロンと横にころがった。

 後半、暑かったのかポロシャツに着がえて登場の山本さん。またサングラスをかけたかと思うとすぐにはずす(謎)後半はくぎりなく次々と曲が演奏される。芳垣さんのベルのような楽器のきれいな音がすごく気持ちいい。そうしてギターの音と語らってみたり、時にはそれぞれが勝手にしゃべってみたり、そうかと思うと激しく共鳴して進んでみたり。激しいドラムの演奏になるとやっぱり、うわ〜!!!っとなって熱くなる。やっぱかっこいい!
 最後「今日もジャズじゃなかったですね」と芳垣さんが言ってたけど、なんか途中プログレっぽいとか思った。ちょっとバンカラプログレ(違うか)
 芳垣さんのシンバルが割れて山本さんのせいみたいに言ってて「みんなの携帯も電源入らないかも」「不吉な男ですからね」とか(笑)実は携帯の電源切ってくださいということで録音してたらしい。そうしてナンバジャズの音源もでるっぽいので楽しみだ。

 アンコール?での山本さんの笛の演奏が面白かった。ピロピロピィ〜♪となさけな〜い感じで。でも今日は思ったことは山本さんはやっぱり遠いはるかかなたの人なんだな〜と思った。当たり前なんだけど、やっぱり凄い人なんだなとか思った。そんな巨匠お二人の演奏を堪能して楽しい夜だった。