戯言スクラップブック

また日記を書き始めました。読んだ本や聴いた音楽など CD棚 https://kankoto.hatenadiary.jp/ 

MO’SOME TONEBENDER@SHIBUYA-AX

 空はどんより曇って今にも雨が振り出しそうな中開場を待つ。とうとうポツポツとしてきて皆が屋根のあるほうへと非難しかけたときに開場〜。いつもそうだけど自分が見る位置が定まるまでは気持ちが焦る。まして東京のライブ、もうもみくちゃになることは必死なのでくちゃくちゃにならず、そしてステージが見える場所。端っこの斜めの柵のところで見ることにする。ちょうどステージを斜めから盗み見するような感じ。どうかな・・・と思ったけれどステージ上の3人が別の角度の三角に見えた。

 開演を待っている間、鳴らされている四つ打ちの音と、振り返って見るお客さんたちに「いったい私は誰のライブに来てるんだっけ?」と不思議な気持ちになる。これはれっきとしたモーサムのライブなんだけど、もうAXでライブをやるのは当たり前なバンドであるんだろうけど、やっぱりなぜか不思議な気持ちになる。

 SEベートーベンじゃなかったな・・・・。まず目に飛び込んできたのはイサムさんのあのシャツだった。いったいどういう人が着るんだろうと不思議になるシャツ、バックには妙に色っぽいお姉さんが住んでるし(笑)
 しかしそれにもまして衝撃的だったのは百々さんかな。髪の毛はちょっと散髪されてて顔もはっきり見えるし、おっと思ったけれど、胸元のペンダントとあの白いベルトが・・・・・・。どんどんおしゃれなミュージシャンになっていくんだな・・・・でも自分的にはフンっと思ってしまうのです(失礼だよなあ・・・・)ちょっとキイーっとなってペンダントとかベルトとか引きちぎりたい気分(汗)しわしわのウクライナTやらピンクのTシャツを裏返しに着てた無骨な百々さんはいずこへ・・・・。

 そんな気持ちでちょっとしらっと(でもやっぱり半笑い?)で柵にもたれてステージを見る。1曲目はHave you 〜だった。やっぱり出だしのあのギターを聴いたら気持ちがグワ−ンとなってしまう。それからいきなりのLucky Friends、Green & Goldにとまどう。もう?最初っから?Green & Goldはもっと感極まってから聞きたい〜!とか思ったんだけどだんだんそんな御託を並べてる状態じゃなくなってしまう。
 今日は斜めからイサムさんがものすごくよく見えて、もうGreen & Goldのイサムさんのドラムがあまりにも凄かったから。ものすごい気合だなととにかく圧倒されてずっとイサムさんに釘付けになってしまった。バアーっとこう、何者かに体が押し上げられる感じ。思わず握りこぶしでクウーっとなってる自分。

 そこまでは割りと動かないで聞いていたんだけど新曲のL.O.V.E.をやったあたりからは頭振りまくりでちょっと暴れてしまった。なんかやっぱり楽しくて・・・・。相変わらず、白ベルト嫌だな〜とか思いながら(笑)ステージ上の3人はこれがレコーディングギグだからなのかテンションがあがりっぱなしの感じ。その気合とかテンションの高さとかがこちらにぶつかってくる感じ。

 中盤にモダンラヴァーズ・ボレロとFREEZEをやってくれて嬉しかった。嬉しかったんだけどうまくついていけない自分がいたのはなぜなんだろう・・・・。タワーレコードの屋上でやったボレロを思い出したり、初めて聞いたころのFREEZEを思い出したり。同じ曲であるのに同じ曲じゃない感じ。あのカラカラとした焦燥感や、切りつけるような緊張感。だけどそんな昔を思い返している自分も嫌なんだけれど。
 反対にマカロニやSUMMERスカ?などスーパーナイスの曲はもういきなり前回ツアーの空気感が蘇ってきてこちらはもうその空気感でなんともいえない気持ちになってしまった。マカロニ、本当に嬉しかったなあ。

 「18」や 「パーティーは続くよ」はじっくりと歌詞を聴きながら聞いていた。今日は歌詞がはっきりと聞こえてきて、18の歌詞とか・・・・・音楽に対する気持ちとか・・・・。

 「パーティーは続くよ」に続いての「STOP THE MUSIC」はめちゃめちゃかっこよかったなあ〜!!!こんなぴったりとあってて、技みたいな粋みたいなものを感じました。


 そして今日一番なんともいえないような気持ちになったのは「JACK THE TRIPPER」だった。「JACK THE TRIPPER」で3人が思い切り「おはなのまわりを〜♪」と歌ってるのを見たら、なんだこのおっさん達、おっさん達なのに3人ですごい大声で歌ってて・・・・と、やっぱりモーサムが好きだーと。

 なんかそんなにうるうるさせといてTIGERの入りがちょっとあわなかった?(笑)ここからまた体が動いてBAD SUMMER DAY BLUESで手をあげてヒューヒューと騒ぎまくり、ばちかぶれ!で人を押しのけてガンガンと前に行きたい衝動にかられる(そんなことはしなかったけれど)。しかしBAD SUMMER DAY BLUESが自分のまわりでぜんぜん盛り上がってなかったのがちょっと悲しい。なんかぽかん?という感じだった。こっちは思い切り80年代なノリで手をひらひらさせて踊りまくってたんだけど・・・・・。タケイさんが途中マイクスタンドを振り上げてコーラス。そしてドラムセットの後ろに登ってたりしてようやくお客さんは盛り上がったんだけれど。そういえば百々さんも途中ハンドマイクで歌ったりしてたなあ。

 今日の百々さんも絶好調にロックスターな動きだったよ(笑)頭を両手で抱えてみたり、そして髪を耳にかけてみたり(これははじめて見たなあ)髪の毛切ったからかきらきら?ぎらぎら輝く目が印象的だった。

 アンコールのBIG-S、最初イサムさんひとり出てきてしばらくほかのメンバー出てこなかったので一瞬路上?とか変に期待しちゃった(笑)録音ギグだしね。ドラムをたたいてリズムを刻んでギャングオブフォーのカバー?と思ったらBIG-Sだった。ちょっとアレンジ変わってた。
百々さんの弦の上を行ったり来たりする指を見たり、前にでて弾きまくる姿に熱くなったり。
気付いてみたらあっという間だったようなライブ。次にやる曲が読めなくて行き先がわからないライブでもあり…。本当は全曲新譜の曲を一気にやって、すっと帰るのもかっこいいなとか思ってたんだけど、これはどういうライブだったのかちょっとわからないな。意地悪な見方するとこれが今のモーサムって業界、あらたなお客さんにわかりやすく披露したような感じでもある。

新譜がでる、そして雑誌などにインタビューがのったり、かわってきた百々さんのビジュアル、ジョイハイツなどの活動…うれしかったり、だけどそれに対するとまどいや不安もあったり、はっきり言って最近の自分は情緒不安定です。