戯言スクラップブック

また日記を書き始めました。読んだ本や聴いた音楽など CD棚 https://kankoto.hatenadiary.jp/ 

フジロック2日目

★見たもの WOLFMOTHER MO'SOME TONEBENDER ザ・キングトーンズ featuring ジミー入枝&ナンシー THE HIVES SONIC YOUTH KULA SHAKER RED HOT CHILI PEPPERS

 早起きして昨夜買っておいたカップのおそばを食べる。なんか部屋にちゃんと炊事できるようになってるのよ。やんないけど…。昨夜遅くに戻ってきたであろう友達はすやすや眠ってる。ガッツ!で宿を出発、予定どおり開門前にゲートにつく。それでもけっこう人が並んでてちょっと驚き。
 何故にこんな早くに宿を出たかと言うとグリーンの最前エリアにいきたかったからです。なぜ最前エリアかと言うと、そんな事わかってるじゃないですか。
 部屋には空調がないのでちょっと蒸し暑かったんだけど外の空気はとてもすがすがしくていい気持ち。シートをしいて座り一時間半程開場を待つ。本読んでたんだけど何読んでたらまったく覚えてない、心ここにあらずだったんだろうなあ。

 いよいよ開門。あれ〜?!何故に皆走るの?!なんかまるでディズニーランドの開門みたいなんだけど…。と思いながら私も走る。走りながらおかしくて笑えてくる。グリーン見えてきた。走ってる人はホワイト方面に迎う人が多い模様。
グリーンの最前ゾーン見えてきたけどなんかすでにもう人がけっこういる。ちょっと焦る。WOLFMOTHER目当ての人達だろうか?それとも今からもしやレッチリまでって強者?
まあなんとかたどりつけてほっとしたよ〜後から別宿の友達も程なくきたのでほっとした。そんなにすぐにきちきち混まなかったけど前だけはづらっと並んでたから。

 いよいよ、二日目スタート、スマイリーさんとか出てきて二日目だ〜と思ったらちょっと興奮してどきどきしてきた。
そしてWOLFMOTHER。はじまった途端、後ろや横にいたお兄さん達がおお暴れ。身体ごと飛び跳ねてガンガンぶつかってきてまるで容赦なし。朝っぱらからテンション高すぎ、それともそういうバンドなの?いや、たんに暴れるもんだって雰囲気がガンガン伝わってくる。私のすぐ隣にいたお姉さんは本当にWOLFMOTHERが好きみたいでとても嬉しそうにのったり叫んだりしてていい感じだった。それなのにそのお兄さん達一団がガンガン攻めてきてお姉さんを弾き飛ばしてしまった。私がくる前からずっと最前にいて待っていたっぽいのに凄く気の毒だった。
 そしてモッシュの仕方に悪意があるんだよな〜。足元を蹴ってくるんですよ!まったくさあ〜。ますます力有り余ってる脳みそからっぽそうな若い男の子が嫌いになっちゃいました。
って事であんまりWOLFMOTHER自身の記憶が…頭もじゃもじゃのボーカルさんが凄く陽気にステージをいったりきたりしてたなあ。あとキーボードゆらゆらさせてたのは昨日のクーパーじゃなくてこのバンドだったか??記憶があいまいだ〜。

 WOLFMOTHERさんか終わったら最前はけるかと思ったら全然だった…。えー?!皆さんモーサムのファンなんですか?って思ったけどそうでもなさそう。でも後方にはちらほらとモーT姿の方達が。リハでカーボゥイハットのイサムさんが!出される音ひとつひとつにキャーとかいいながら盛り上がる。始まってもいないのにどんどんテンションがあがってしまった。ここは!だってフジのグリーンだよ!

 MO'SOME TONEBENDER 
 いつものフジなら百々さんの自らマイクチエックが楽しみだったのになかったのはこういう訳だったのね。百々さん、出てくるときにミッキーの手みたいなスポンジでできた大きな手を付けて出てきた。今年のフジのサプライズはこれか〜!!もう、何かやるだろうと思ってたけどそのおちゃめさにくらくらするよ。そして黄色い淵のサングラス。そんな百々さんとは反対に今年のタケイさんはホットパンツの解禁もなく黒の上下でしぶく決めている。ステージ上の黒の衣裳の3人組、横アリの時も思ったけどホレボレする程かっこいい!

 「WAKE UP」とつぶやく百々さん、そして掻き鳴らされたSIDEB、もう何が何だか興奮しすぎて覚えてないくらい。ロッキンル−ラーで百々さんのサングラスが弧を描いて落ちていくのがスローモーションのように感じる。とてもきれいに記憶に残ってる。
 新曲のYou are Rock'n Roll 、もうなんだか騒ぎまくって暴れまくってたような気がする。もしくはキャーキャー言ってたかも。さっきまで暴れに暴れてたお兄さん達は意外に静かめだった。多分何も知らない人が見たらドン引きだったかもしれない。でもいいんだそんなこと。とにかく晴れ晴れと楽しい。
 そう言えばこのモーサムの瞬間だけフジ晴れたんですよ!さすがの晴れバンド! 晴れバンド度をまた証明しましたね。なんか野外なのに音がしっかり聞こえて歌詞もしっかり聞こえた。(覚えてないのが・・・・)
 流されたHave you ever seen the staes? どんどん空と緑に広がっていく。そしてえ?もしかして?と思ったら「8月に作った12月の曲」と百々さんが話してペチカ。ペチカとか聞きたいよねと友達が言ったばかりだったからなんかすごくミラクルな気がした。こんな・・・・真夏のフジでペチカをやるなんてものすごい冒険だと思うんだけどあえてペチカを持ってきたことに意思を感じたりして。この瞬間て実際はどうだったかわからないけど会場がとても静かになったような、じっと皆見つめてたような印象がある。ああ、言葉にするのは難しい。静かに集中して聞き入ってる感じ、でも緊張感はなくて気持ちよさもあって。どんどん晴れていく空にちょっとだけくらくらするような感覚。

 ペチカの後のきらきらの新曲、もうテルミンは使わないことにしたのかな?それともフジではいらないと思ったのかな?出てくるときにはめていたあの大きな手をもう一回はめて手旗信号のようにふり続ける百々さん。今年のフジはどんな事を?うーん考え中。そして今年はこんな楽しいハプニングを。前回出た時のあの袖を切った白シャツや目の周りに施されたメイクや、フジロックはまさにお祭りで、楽しんでもらいたいって気持ちがまた今回も伝わってくる。伝わってくるからこそこんなにニコニコに笑ってしまう。手を振ってしまう。やっぱりフジロックって特別だなと思った。そして投げられた大きな手。残念ながらセキュリティの元に(笑)未来は今で至福の頂上に上り詰める。

 そしてまだまだここからお祭りは続く。グリーンステージがダンスホールに。タケイさん・・・・・気づいたんだけど、そ、そんなに胸はだけてたのね。なんかもう自分もめちゃくちゃ、ステージ上もめちゃくちゃ(笑)トランペットを吹きながら前に出てきたり腰を振ったりのタケイさん。そして百々さんのギターときたら、上へ下へ波を描いて振りまくってました。そして前に出てきてお尻を振ったり、ああーーーー!!!!!この人ったら!!!イサムさんが奇声を発するたびにあがるテンション、もう青空の下でいったい何やってんですか〜!(笑)

 たぶん、たぶん、グリーンステージでやると思ってたGREEN&GOLD 。第一回目のフジロックにイサムさんと行った話。そのときにもうバンドは辞めようと思ってたけどもう一回やろうと思ったと百々さん。そんなフジロックのグリーンステージで鳴らされたGREEN&GOLD。もう何もできなくてただ後ろから押されるままにじーっとステージ上の△を見ていた。どんどん転がっていくダイバー達が人事でにせもののような気持ちになったりした。音に包まれて緑に包まれてもうただただそれだけ。その光景を目に焼き付けておくだけ。

 終わったあとはなんだかとてもすがすがしい気持ち。グリーンステージであってもモーサムモーサムらしく魅せてくれたなと思った。ペチカや百々さんの手旗信号や、ぐっと広がった青空や、転がっていくダイバーや、そんな一つ一つが今年のフジロックの思い出。
 

SIDE-B
ロッキンルーラー
You are Rock'n Roll
Have you ever seen the staes?
ペチカ
WE'RE LUCKEY FRIEND
未来は今
hang song
GREEN&GOLD

http://www.fujirockexpress.net/index.php?itemid=130&catid=2
 モーサムが終わって仲間達と笑顔でイエイー!と手をたたきあって写真撮ったりしてからお昼。グリーンの後ろにシートを敷いてビールで乾杯!ゆったりとザ・キングトーンズ featuring ジミー入枝&ナンシー を見る。こうやってのんびりとしながらアーティストを見るのもフジの楽しみ。去年はビーチボーイズ見たなあ。どの人がオリジナルメンバーか?だったけど(笑)

 そのままTHE HIVES を見る。すごいメンバー全員パワフル。ボーカルの人が熱い!柵のところまでいったりして。でもたしかHIVESのあたりから雨が激しくなってきて雨具を引っ張り出して上下着る。このあとずっと雨具着たままだった。

 雨が激しくてレッドへ非難。女の人が歌ってたはずなんだけど何も覚えてない!なんか疲れがどっと押し寄せて座り込んで眠ってたような気がする。そこでしばらく雨宿りアンド睡眠。

 再び見たのはSONIC YOUTHだんだん暗くなっていくその風景に(そして雨)SONIC YOUTHの姿と音がマッチしてちょっと幻想的な感じがした。特にキム姉さんのミニスカート。すごく後ろで見たので最初あまりの超ミニさにやばいんじゃないのか???とか思ったけどちゃんとタイツ?スパッツはいてたみたいで安心しました(笑)そんなキム姉さんがくるくると回ったりする姿がなんか遠目には妖精のようにも見えた。
 でもね、やっぱりもう少し前で見ればよかったかなと今は後悔。もうちょっとあれこれに惑わされずに集中してみれば良かった。http://www.fujirockexpress.net/index.php?itemid=536&catid=2#more

 ソニックユースが終わったあとオアシスに戻ってご飯。だんだん雨もやんできてうまい具合にテーブルがあいたのでそこでまったり友達とする。これは本当にラッキーでした。こうやって座るところがなかったらこの夜こんなにのんびりできなかったと思う。もうまったりしちゃって後はずっとこうしていてもいいか?と思ったけど、レッドからKULA SHAKERのはじまった音が聞こえてきてやっぱりちょっと我慢できなくなって「ちょっとだけ見てくるね」とひとりレッドへ。

 KULA SHAKER
 もう入り口も中もすごい人だった。男の人&外人さん多し。それでも何とか見たいと思って中ほどまで進んでいって人の頭の隙間からクリスピアンを見る。相変わらず王子様っぽい。遠くだから余計に王子様っぽい(笑)それだけじゃなくて演奏がものすごく分厚くてうまくて、うわ〜っと興奮。その音がすごく良くてもう一曲、もう一曲とけっこう聞いてしまう。すぐ戻るって言ったのにね(笑)やっぱり知ってる曲が多くてもうなんか懐かしかったり嬉しかったり。

 どこか移動するとか言ってたような気もしてあわてて戻る。でもなんだか皆まったり気分でまだオアシスでのんびりしてそうだ。そこへ「Hush」の音が我慢できん!とリュックを放り投げてまたもレッドに賭け戻る。どんどん中にまた入っていって「ナーナナーナー♪」と歌いながら踊りまくってしまった。もう、だってレッド全体がそうだった。周りと同化して一塊になってはじけてめちゃめちゃよかったっす。

うきうきな気分になって再びオアシスへ。もうレッチリ見たくもあるけどたぶんものすごい人だろうしもうここでのんびり座っててもいいかなってちょっと思う。でも友達がトイレに行った帰りにちょっと見て帰ろうって誘ってくれたので見に行ったんですよ〜。というか・・・・トイレに入ってる間ももうレッチリの音が聞こえてきてやたらめったらかっこよくてもうこれはやっぱり見たい!って。
 グリーンは今まで見たことないような人の数。ビョークやった時も私はイギーに行ってたのでここまで人で埋まったグリーン見るのは初めて。どこに行っての人の壁でスクリーンさえ見えない。二人でちょっとでも見えるところをさまよって見つけたスクリーンも肉眼でも見える場所は左側の通路近く。ちょうど坂になってるからけっこうよく見えた。アンソニーの可愛いいでたちや、頭を振るジョンや。でも人の行き来が激しくて押されてズズズと下へ下へずり落ちて行ったりする(笑)あと外人さんのご一行様がハイテンションでしゃべるは歌うはやかましかった〜。
 でもね〜とにかくかっこよかった!シンプルでありながら強くて濃くて、そのくせ哀愁のある音。ジョンのギターがすご過ぎる!そして彼がひとり歌った「How Deep Is Your Love」(どこかで聞いたことのある曲だと思ったらビージーズのカヴァーらしい)もううっとりした。うっとりもし、ジョンのきれいな裏声にちょっとほろりと来た。一緒に歌う外人さんたちにもなんだかちょっとだけいとおしい気持ちになったり。(うるさかったけど。くるくる踊りながら歌ってた)
 この一瞬は去年のシガーロスと同じように今年のフジの印象的な思い出になるんだろうと思う。

 さすがに二人で最後まではレッチリ見ていられないかなと思ってオアシスに戻ったけど、誘ってくれた友達に本当に感謝、すばらしいひと時をすごすことができました。

 オアシスであの外人さん御一行様も見たし、手旗信号の方も見かけたり、ああ、フジってやっぱりいい!としみじみ。明日もいたかったなあ・・・・・。朝一のバスで山を降りるので寝過ごさないように寝ないことにする。そんな私に遅くまで付き合ってくれた友達達に本当に感謝です。