戯言スクラップブック

また日記を書き始めました。読んだ本や聴いた音楽など CD棚 https://kankoto.hatenadiary.jp/ 

『めでたい日』@ベースメント・バー

 汗だく汗だく、ベースメント・バーはすごい前に1回だけ行った記憶あったんだけど見事に迷ってしまい通り過ぎては引き返すを何回か繰り返す。やっと見つけて階段を下りたら友達よりも先に着いていた。ブリッジでお世話になったかたとかと話しながら・・・友達も到着して開場を待つ。暑い・・・・はやくあけてください・・・・。

 開場して真っ先に着替えた。横アリ、移動でもうぐっしょりだったので。いつも精一さんでお見かけする方とはじめて会話交わしたりして楽しい。

moools
トップバッターはmoools。やっぱり好きだな〜moools。しかしさっきの横浜アリーナとの違い。すぐ目の前で演奏してるし、ほとんど見上げる感じ。やっぱりこういう空間はいいなあ〜。

 演奏が始まったら一気にふわふわと楽しい気分。新しいアルバム購入済なのにまだ聞いてないことをちょっぴり後悔。とはいえこの間ズボンズと一緒にやった時聞いた曲とかあったし、わりにすんなり入れた。
ギラギラで思わずうたってしまう。
飄々とした酒井氏のキャラとニコニコしてる内野、有泉氏が好対照。MCが面白かった〜。諏訪湖の放火犯の事とか・・コピー機の話とか(笑)
 「クゥア、クゥア、クゥア」とか叫んで他の人にふってて他の人が戸惑ってておかしかった。

「ああ、楽しかったなあ〜でも子猫カレンダーやってほしかったなあ」とか言ってたら酒井氏が片付けてて「すいません、今日はやらなかったですね〜」と謝られる。す、すいません。

1.分水嶺
2.めまいセロハンごし
3.耳障りよりも早く僕の耳の渦巻きをみたすあのギラギラは何だ
4.路駐のイエス
5.バースデー
6.雪の結晶
7.zippoの絵柄になりなよ

山本精一
 次は精一さんと久土'N'茶谷とどっちだろう?と思いながら皆とあれこれ話しながら待つ。真ん中に椅子が一脚おかれたのでどうやら精一さんらしい。昨日おとといが歌ものだったので今日もそうだとてっきり思ってたんですよね・・・・。しかし精一さん登場でふわふわした空気は一瞬にして変化。

 「ここからは色々な音楽の楽しみのひとつって言うのをやって、あんまり普通の意味で楽しくないです。センターラインに固まってもらったら効果がわかります。」「2mくらい後ろに下がってください。人が目の前に立ってるとほんまはらたってくる。殺したくなる。あと演奏中に外でないでください。今日は僕、凶暴になってるんで出るんやったら今のうちにでで欲しい。楽しくないですよ、じゃはじめます。」と、ちょっとどきりとするMCで始まった。
 そういえば・・・・今日は譜面台がない、これは昨日とはまったく違うんだとこのときに予感。

 しんと静まり返ったフロア、つまびかれる弦、だんだん激しくなって行き、照明がほぼ真っ暗に消されて一気にスモークが噴出してきて、そして激しい轟音の世界へと。照明は後方からのレーザー照明のみ。山本さんの表情はまったく見えない。後方の光に照らされるシュルエットのみ。そしてこちら側はその光に照らされている。山本さんの轟音にあわせて細くなったり広がったり波を打ってまわったりの光。

 ここがベースメント・バーであるということを本当に忘れていた。どこかの桃源郷・・・・いや、そうではなくてこの世でもないあの世でもないどこかの世界。
 じーっと立ってまっすぐ光を見つめていた。そして自分と光と山本さんだけの世界だった。多分見てた一人一人がそうだったんじゃないかな・・・・。音の洪水、そして筋を描く光に包まれて翻弄されて。
  
 なんでひとりでここまでの音が出せるのか不思議・・・・。かき鳴らされる轟音、時にノイズ、そして高音で天から降りてくる山本さんのコーラス。遠い世界から送られてくる信号のような・・・・。
 
 言葉でいくら書き綴っても全然だめだな・・・・到底言葉で表すことができない。

 終盤にむけて山本さんのシュルエットの動きがどんどん激しく揺れている。もうなんだこれ、じっと立ってるんだけど立ってない、意識ははっきりしてるけど浮遊している。別世界を見ている。

 40〜50分くらいの長い演奏が終わったら腰が抜けてしまったかのよう・・・ちょっとしゃがみこんだ。すぐさま感想なんて口をついて出てこなかった「凄かったね」って言うしかなかった。最初に言った2m下がってや、途中で外に出るなとかよくわかった。この世界を中断されたくないし、下がってセンターに集まったほうがよりこの世界の中に包まれるから。

 いったいこの人の頭の中はどうなってるんだろう?この人の世界は計り知れない・・・・この人の世界をもっと見てみたいと思う。

久土'N'茶谷
 久土'N'茶谷はMOST山本久土さんと茶谷さんのユニット。今日はPhewさんも西村さんも会場にいらしたし、本当にMOSTのメンバーが勢ぞろい。精一さんがはやくMOSTに復帰してくれないかなとひそかに願ってしまう。

 さっきまでの空気とまたがらりと変わって今度は久土さんと茶谷さんの男っぽい、ちょっとバンカラロックな世界へ。トルエンズで久土さんソロは見てるんだけど茶谷さんのドラムが入ることで色がついてちょっと温かい感じがする。温かいけどパワーが増して色気が出てていいなあ〜と思う。本当に久土さんの立ち姿って侍だよなあ〜。
 さっきの山本さんのことを「真の悪い大人」って言ってました(笑)

途中で茶谷さんがニット帽からマジシャンがかぶるみたいなハットに変えて、久土さんが付け髭をつけて演奏。このイントロ曲がかっこよかったなあ〜踊っちゃった。終演後に久土さんに「付け髭で歌いにくくなかったですか?」と聞いて「これのときは歌ってないよ」と言われ、私ったら・・・・またまたボケボケちゃんじゃんと思う。

 途中でいいところで弦が切れたりして残念。悔しがる久土さんがおかしかった。スタッフがギターを後ろに持っていきなんと精一さんが張り替えたらしいけど5弦のストックがなかったらしく4弦を張ったらしい・・・・そ、それってどうなのよ?ちょっと4弦2本はったギターの音も聞いてみたかったけどね(笑)
 茶谷さんもおちゃめだったなあ。ふと気がつくとニット帽が鼻のところまでずり落ちてたり。「大人の演奏できねえなあ〜」と言い、久土さんが「悪い大人でしたねえ」と返すと「どこつれていくつもりですか・・・・」と精一さんのことをつぶやいてました(笑)
 
 ライブはどんどん熱くなっていって凄く楽しかった。すっと踊ってしまった。ぜひぜひこのユニットで定期的にライブやって欲しいです。

 最後に精一さんが再び登場。さっきとは違って「まさおの夢」を久土さんと歌う。「歌いたくない」とか「人が喜ぶことしたくない」とか「誕生日が一番嫌い」とか天邪鬼モード全開(笑)そのくせ歌詞を見失ったりしてだめやん〜(笑)
 再アンコール「夢の半周」3日連続聞けたんだなあ・・・・・しみじみする。

楽しい3日間が終わってしまった。今日はまたハプニングありで、後半はもう気持ちが尋常じゃなくなってたけど(汗)なんか・・・・多分この3日間は印象深く自分の中で残るんだろうなあと思った。

 帰りはいつものように皆で乾杯。楽しいなあと思う。音楽好きな人と話してる時間が本当に楽しい。理屈とかなんとかじゃなしにまっすぐに受け止めたいな、常に、と思う。



 


セットリスト いつものようにid:e712sさんにお借りしました。

1.あっぱれ

2.バージン・ブルース

3.ビーフハート

4.新(別アレンジ!?)

5.なまけもの〜バリウム・ピルス

6.ワイヤー

7.諦念プシガンガ

(山本精一さん登場)

8.まさおの夢

(アンコール)

9.夢の半周