戯言スクラップブック

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打鈍@渋谷公園通り クラシックス Improvised Performance Unit 集団即興「打鈍」 向井千恵,山本精一,クリストフ・シャルル,中野圭

友達と別れてひとり渋谷へ。教会横の地下駐車場、下ったところにあるクラシックス。まだ準備中ではいれなかったのでGAPをひやかして戻る。会場は段差のないワンフロアー。椅子とテーブルが並べられ前方壁に映像が映るように左手にピアノ、右手にドラムとギターが。ひろくあけられたフロア、ここでいったいどんな事が繰り広げられるんだろう。緊張しながら席につく。
よい感じで席も埋まって後ろでも立ってる人も。暗くなって壁に映像が映し出され山本さんが椅子に。小さなノイズをならしながら映像を見つめながら。そして、衝立ての後ろから向井千恵さん。静かに…幽玄な感じのダンス。ダンスと言うより能のようでもあり…。
ライブは山本さんのギターに向井さんのダンス、山本さんのギターと向井さんの胡弓、ギターと向井さんのドラム、山本さんのドラム、向井さんのピアノなど。合間に向井さんのダンス。
胡弓って聞いてもっとなんというか民族音楽っぽいもの想像してたんだけど全然違った。むしろ現代音楽って感じが…。山本さんのギターもこれが本当に昨夜と同じギター?って思った。今日のギターはあいまいな空気の中でその音色で陰影を重ねていくような…。そして山本さんのドラムは手ドラムでした。あとコーラス部分もあり、その湿った声もひとつの楽器のようだった。
しかし!ここで私に最大の敵がっ!睡魔という…。この薄暗さ、揺れる映像、メロディともノイズとも言える音が私の眠りへの欲求を刺激する…。終盤は本当、危険でした。でも向井さんのおっぱいにドキッとして目覚めたり(汗)最後は精一氏のため息みたいな声でしめくくられました。ふぅ…。
どんなだった?と聞かれてもどう説明したらいいのか稚拙な自分はうまく表現できないです。なんか幽霊でてきそうな感じとか失礼な事言ってみる(汗)でも嫌な感覚ではなくてぼんやりした薄暗さのなかで朦朧とするって言うのか…。これって全部即興なんだろうか…。まったくこういう人達の頭の中ってどんな風になっているのか?ただただ感心するしかないです。でもね作る事は出来なくても味わう事は出来るんだからしっかり味わいたいです。なのに…私の睡魔ちゃん…。もっと山本さんのやってる事を見たかったのになぁ〜。
終演後、外に出ると雨の渋谷の街、一気に日常へ。でも家に帰ったらその渋谷の風景も非日常になるのです。