よしもとばなな「ハゴロモ」
今日は引きこもりの日なんで一日で読んでしまいました。彼女の小説は読みやすいしね。妻子ある男性との恋にやぶれて傷ついた主人公が故郷で再生する話。 大切な恋を失った時の心持がよくわかって・・・好きな人から突き放された時の喪失感とか・・・・。
話は少しオカルトっぽいというかあまりにも偶然の寓話という感じで(最近そんな感じが多いかな・・・)ちょっとそこがひっかかったりもしたけど、まあ気持ちよく読めました。 主人公の友達の占い師の母と祖母が出てくるんだけど、ちょっとその辺が苦手な感じ。彼女は本当に実生活でも占い師の人の話なんかが出てくるけどその辺がちょっと自分にはよく判らない。
本当に人のことなんかがわかる人っているのだろうか?
少し納得した事は、人はやっぱりなにがしか生活してる土地に何らかの影響を受けるって事。 私という人間も生まれた場所、育った場所、そして今住んでる場所から受けたなにものかから作られた部分てあるのかもしれない。
最後、眠る友達のはみだした足のぺディキュアをやさしく見つめる所が温かかった。
- 作者: よしもとばなな
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/06/28
- メディア: 文庫
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