安部 公房 「カーブの向こう ユープケッチャ」
川上弘美「センセイの鞄」にとても感動したのでそのまま川上ワールドにはまりたいけど、天邪鬼だからそうはならない。それ一色になるのはいやなのでなに読もうかな〜とぼんやり本棚みててこれを手に取った。またしても買ったまま読んでなかった文庫本。
「センセイの鞄」とは180度違う奇妙な安部ワールド。SFチックでクールなちょっと異常な世界。いろんな有名な彼の代表作の原型となった短編など9編。不安とか恐れとかを抱えた主人公がねじれた時間、夢かうつつかわからない空間のなかに入り込んでいく感じ。それなのに重くどろどろした感じじゃなくどことなくクールな感じ。そこが好き。
でも理解できない短編もある。私の頭では理解できな結末はどういうことなのかわからなかったり・・・。まあそれも良しかも・・・・。
- 作者: 安部公房
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1988/12
- メディア: 文庫
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2003/01/28