『ハセケンとアオヨー』@下北沢lete
午前中仕事をすませてバスにて上京。ちょっと考えるにこの状況は異常じゃないかと思うのですが自分でも・・・・でも今年はなるべく多く見たいものを見ようと決めてるので年末までこれで突っ走ります。
とは言えこう頻繁にバスに乗ってるとバス移動に嫌気がさしてきます、しかも何だか今日の運転も若干酔い安い運転だったので新宿についたときには物凄く気分が悪くなってしまった。
会おうと思ってた友達も都合が合わなくなって会えなくなってしまったので紀伊国屋へ。ちくま文庫の記念復刊「深沢七郎の滅亡対談」と殿山泰司「JAMJAM日記」を購入。もっとたくさん欲しい本はあったけれど貧乏だし、うちで待ち構えてる未読本が山ほどあるので2冊で我慢する。
初めて行ったlete、本当に小さな空間だった。本当に横に二人並べばいっぱいの演奏スペース。お客さんの椅子も横に5席ほどしか並ばない。しかしその小さな空間だからこそのライブでした。
まずは長谷川健一さんから。ずっと名前を聞いて気になってた長谷川健一さん、その長谷川さんの曲を始めて聞いたのはサンレインレコードさんで通販でCDを買ったときについてきたゲッカンサンレイン7月号の「423」と言う曲だった。何故だかわからないけれどその曲を聞いたときに泣けてきてしまってああ・・・音楽って素晴らしい・・・・と素直に感動してしまった。そういうことってあまりないので自分でもちょっと驚いてしまった。それからアルバム「震える牙、震える水」を買ったのだ。
はじめてみる長谷川健一さんは思ってた感じと違った。もっとか細い感じ(笑)の人かなあと思ってたんだけどしっかりとした存在感のある方だった。でも語りは京都の男の人(?)らしくとてもソフトでゆっくりとした語り口だった。
ここにくるまで気づかなかったんだけど、あ、マイクスタンドないんだ・・・と気づく。そしてアコギもマイクを通さない生の音。そう、すべてが素の音での演奏だった。これが本当に素晴らしかった。声の強弱や、細かい震え、そしてささやかな音で引かれるギターの音。こんなにたくさんライブに行っててもこういう機会ってなかなかない。生だからこそ感じ取れるものがたくさんあったような気がするし、長谷川さんの歌の素晴らしさが生かされていたように思う。
途中「震える牙、震える水」で青山さんがギターで参加。青山さんの色が混ざって少し不思議な感じがした。なんだろう・・・長谷川さんの曲をやる事で青山さんの個性みたいのが余計に感じられた。
残念ながら生で聞きたかった「423」は演奏されなかったけれどとても素晴らしい長谷川さんのライブ初体験だった。
さて後半は青山陽一さん。中日のタオルを持って登場され、試合が行われていた中日巨人戦について話す(笑)よほど気になってたご様子。
青山さんももちろん生歌に生ギター、今月はBM'Sでバンドでの演奏、ソロでエレキでの演奏、そして今日の生での演奏と3回とも違う形態での青山さんを見れて良かったなあと思う。しかし凄い、本当に今月は青山月だ。
leteでの青山さんはそこが普段演奏しなれている場所だからかとてもリラックスしていてある意味ラフな感じで風格みたいなものも感じられた。今日はカバー曲も多かったけれど、そういう風に好きな曲を自分のスタイルで演奏したりできるのもきっとここでの良さなんだろうなあと思った。
面白かったのは10月の曲として演奏された井上陽水の「神無月にかこまれて」。やっぱり懐かしかったし、あの頃の自分にもちょっぴり戻されたし、ああ中学生だった青山さんも聞いていたんだなとか思った。それから陽水の曲はやっぱり陽水の曲で、ちょっとなかなか手ごわいなと思った(青山色には簡単にはそまらない)それを歌ってる青山さんがとても不思議な気がした。
なので反対に「Cyclone」や「 Revival」など好きな曲を聞くともうどっぷりとうっとりと青山さんの曲の世界に入り込めるのが嬉しかった。
「ハセケンとアオヨー」という今日のイベントのタイトルについて話されてて、ブログや、ツイッターでもこのタイトルは・・・・と書かれていたけれどもしかしたら気に入られてるんでは?なんてちょっぴり思ってしまいました(笑)私は好きです。また「ハセケンとアオヨーVo.2」も是非やっていただきたいな。
まさに10月のライブという印象の今日のleteのライブ、歌に向かい合えた時間でした。
セットリスト 青山さんのサイトより
●長谷川健一(vo,ag)
01. 街の灯
02. 凍る炎
03. 白い旗
04. 青春
05. 僕の欲しいもの
06. 空の色
07. 震える牙、震える水(w/青山陽一ag)
08. 夜明け前
09. トーチ・ソング
●青山陽一(vo,ag)
10. Big Child
11. Freedom
12. 神無月にかこまれて(井上陽水)
13. Cyclone
14. Gee Baby, Ain't I Good To You(Nat King Cole)
15. Love Of The Common Man(Todd Rundgren)
16. Free Bird
17. Revival
18. 最後はヌード
19. 五つめのシーズン
(encore)
●青山陽一&長谷川健一
20. People Get Ready(The Impressions)
21. ありがとう(小坂忠)