庄野雄治編「コーヒーと随筆」

図書館で見つけた。半分表紙にひかれて借りた。写真は安藤裕子さんらしいですが素敵です。
てっきりコーヒーに関する随筆集かと思ったら違った。編者の庄野氏がコーヒー屋の方らしい。コーヒーによく合う、すこぶる面白い随筆を選んだとのこと。

太宰治「畜犬談」岡本かの子「巴里のむす子へ」北王子魯山人「家庭料理の話」中谷宇吉郎立春の卵」織田作之助「大阪の可能性」
谷崎潤一郎「陰翳礼讃」夏目漱石「変な音」江戸川乱歩「恋と神様」二葉亭四迷「余が言文一致の由来」三遊亭円朝「日本の小僧」
林芙美子「柿の実」中原中也「亡弟」高村光雲「佐竹の原へ大仏を拵えたはなし」「大仏の末路のあわれなはなし」
芥川龍之介「ピアノ」高村光太郎「人の首」佐藤春夫「好き友」寺田寅彦「子猫」島崎藤村「太陽の言葉」坂口安吾「不良少年とキリスト」

知ってる作品が陰翳礼讃くらいしかなくてマニアックだなあと思ったらそうか随筆なんだと気が付いた。作者は明治から昭和にかけてのちょっと昔の人たちだ。なんだかややこしい考え方だなあ(笑)なんて思ってしまうのも時代がちがうせい。それがまた面白かったりする。どことなくユーモアを感じたり。このなかで好きなのは林芙美子「柿の実」じみじみします。林芙美子、やっぱり好きだ。

あとがきを読んだら小説編もあるとのこと。どんな作品が選ばれているんだろう。図書館で見当たらなかったのは誰かが借りていたからかな。

コーヒーと随筆

コーヒーと随筆