桐野夏生「夜の谷を歩く」

桐野さんの作品を出すスピードに乗りきれず、最近読むのが追いついてないですがこの作品は図書館でみつけて借りてきました。
桐野作品に出てくる女の人がかっこよくて好きだったけれどこの話の主人公はぜんぜんかっこよくなくてあこがれる要素は皆無。それでも普通の人間の感情の流れとか気持ちとかをさすがとうならされるように描かれていてさすがだなと感心してしまう。

主人公は「あさま山荘事件」にかかわって逮捕された初老の女性。つつましい生活や昔の仲間だった夫との再会や(なんだかわびしい)取材を申し込んでくるジャーナリスト、妹親子との関係など。この妹とのけんかの場面がうまいなあとつくづく思ってしまった(笑)

結末はあっと驚くような、でも予測もできるような。どうかなこの終わらせ方は・・・と思ったけれど時間をおくと良かったのではと思った。

桐野作品、もう新しいのが出ていてなんと谷崎潤一郎ものらしい。これは読みたい。

夜の谷を行く

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