戯言スクラップブック

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Dirty Projectors 「Dirty Projectors」

発売前から楽しみにしていたのでCDが届くまで先行のPVなど出来るだけ見ないようにしていた。(もちろんアップルミュージックでも聴かないようにしていた)なので届いて一聴したときの感想は正直少しがっかりしたものだった。
昨年でたBon Iverを聴いた時も感じたことだけど加工されたボーカルだとかエレクトリックな音とか。本当にとても凝っていて考えられた音が詰め込まれていて凄いなって思ったけれどもう少し素朴さと言うのかアコーステックな部分が欲しいなと思ってしまったのだ。なんだか今時な音だな。R&Bのあのアーテイストのアルバムこのアルバムと似た音なんじゃないのかな。
勝手に自分の中で抱いているインデーズらしさを求めてしまっていた。そもそもDirty Projectors はそういうバンドではないのにね。

そんな印象のアルバムだったのにひきつけられたのはまずは歌詞を読んでからだった。
大いなる失恋曲集
そう思った。
行き場のない思いと喪失感、悲しみがこの音にのって耳から体の中に入ってきて迫ってくる。
失った恋愛にたいする気持ちとこうまで向き合って、そしてこの音を作ったことがやはり凄いなと思ってきて、この音だからこそ自分の中の気持ちとリンクする部分も感じた。

もちろんきっと考えられたしたたかな部分だってあるはずだ。そうも思いながらもその気持ちを内包しながら新しいものを作り出していくエネルギーみたいなものを感じた。

このアルバムが届いて毎日聴いていたことに気が付いた。

Dirty Projectors

Dirty Projectors