アーサーミラー「存在感のある人」

図書館の新刊コーナーにあって借りた本ですがとても良かったので自分であらたに買おうと思った。
劇作家アーサーミラーの短編集
「ブルドック」「パフォーマンス」「ビーバー」「裸の原稿」「テレビン油蒸留所」「存在感のある人」の6編

最初の「ブルドック」を読んで久々に衝撃を受けてその曖昧なうまく表すことの出来ない心理状態と言うか感情と言うかこんなにうまく表現されていることに驚かされた。それはどの作品についてもそうだし、単純に割り切れない気持ちがじわーっと伝わってきてしびれました。郷愁と諦念感、作者が85歳過ぎてから書き上げられた作品らしいけれど涼やかさとみずみずしさもある。そしてだからこそなのか記憶のなかの輝きのようなものがある。
風景とか状況とかもいいし、物凄く好きな世界。読み返してまた味わいたい。

存在感のある人:アーサー・ミラー短篇小説集

存在感のある人:アーサー・ミラー短篇小説集