詩をめぐって

 横浜の朝日カルチャーセンターに堀江敏幸さんの講座を受けに行く。単発の1回限りの講座。朝日カルチャーセンターの堀江さんの講座はこれで3回目。前々回は内田百けんの短編、前回は佐多稲子の短編を読む講座でこちらは新宿教室での講座だった。丁寧に丁寧に読み込んでいくので普段さらっと読み流してしまうところにこんな風に読みどころがあるんだなあなんて発見があって新鮮な気分になる。
 今回は詩についての話。チラシにはまど・みちお黒田三郎、フランシス・ジャムの名前もあがっていたけれど著作権の関係から堀江さん自身の詩、「象が踏んでも」を中心にこの詩が書かれたきっかけやその時の心情などが語られた。
 この詩は回送電車シリーズで読んだのだけれどその時はやっぱりなんとなく表面だけをさらっと読んでいたのだなあとわかった。
 言葉への対し方の変化、1からいきなり3に行きついてしまう、2のない世界。普通であったことが普通で亡くなった世界。
 自分を振り返ってみると情報を指先で流して見ているだけの日常、すべての事が表面だけを撫でて済ませている。

 物語を読むこと、詩を読み込むこと感じる事、音楽も流すのではなくて内側に入り込んで聴くこと。
 そうでなければ自分の引き出しには仕舞うことは出来ない。