小川洋子 福住一義「小川洋子の「言葉の標本」」

 小川洋子さんの著書から切り取られた言葉の数々、標本のように展示されている。物語から切り取られた言葉はまるで詩のようだ。
 言葉を作品から切り取ると言う事は福住氏が語られているように「生きている言葉」を一度「殺す」ということなのかもしれない。

 この本は言葉の標本であるとともに小川さんの作品の紹介にもなっていて読んだ本もまた最初から読み返したくなったし、読んでない本も読みたくなってしまった。

 「アンネの日記」について書かれてるところで、胸が苦しくなって電車の中で読んだのだけれどちょっと泣いてしまった。
 小川さんの書くということへの熱い渇望を感じた。

小川洋子「言葉の標本」

小川洋子「言葉の標本」