百年文庫「涯」

「涯」という文字に惹かれて購入。あとパヴァーゼの作品が入っていたので。自分が感じる「涯」という文字の世界とは少し印象が異なっている作品だった。パヴァーゼの「流刑地」はそうだったけれど。「流刑地」はなんと言うのかとらわれた思いから逃れられない事の恐さと悲しさみたいなものを感じた。しかしそれが彼の生きる糧になっていたのかもしれない。
 ギャスケルの「異父兄弟」は不覚にも電車で読んでいて涙ぐんでしまった。なんだかこういう話で泣かされるのが悔しい。中山義秀「碑」は男の人が好きそうな小説だと思った(ざっくばらん過ぎ?) なんかもっとさいはての暗い話が読みたいような気分だった(笑)いつも思うのだけれど百年文庫、どういう人たちがどんな風に漢字一文字を決めてそこから繋がる作品を選び出しているのだろう。

(022)涯 (百年文庫)

(022)涯 (百年文庫)