戯言スクラップブック

また日記を書き始めました。読んだ本や聴いた音楽など CD棚 https://kankoto.hatenadiary.jp/ 

『球面三角〜早川義夫・山本精一・JOJO広重〜』@得三

 お昼頃奈良を出て名古屋へ。今日はずっと楽しみにしていたライブ。無事にこれて本当に良かった。開場15分くらい前だろうか得三に行くともう列が出来ていた。その中には東京の山本さんのライブで見かける人の顔もちらほら。やっぱりこの3方の組合せは絶対に見たいですもんね。得三の元気のいいお姉さん!得三に来たなあ〜元気をもらう。

 ライブはまず3人がソロでそれぞれ演奏して最後に3人での演奏になった。最初はJOJOさん。ベースの方とドラムの女の方。「上を向いて歩こう」や「今日の日はさようなら」などのカバー、JOJOさんの声で歌われることでまっすぐに強く心に響いてくる。この2曲を聞いてる間やっぱり地震の事や色んな事を思っていた。カバーであるけれどこの2曲の中にJOJOさんの思いが入ってるような気がした。でもそういう事を思ったのは実はこの2曲だけであとはそういう今思っている現実をある種忘れさせてくれたライブだった。後からそう気がついた。単純にそれぞれの演奏やその曲の世界に入り込んでいたと言う事だろう。「メシ喰うな」、そして最後に演奏された「神を探しに」はとてもDEEPで濃くて素晴らしかった、ちょっと酔わせていただきました。

 2組目は山本さん。ベースの須原さんと一緒に。「須原君が見に来るって言うからそれだったら弾いてもらおうかと」なんて言われていたけど須原さんのベース聞けて嬉しかった!山本さん一人のソロの時のどういう風に行くのかわからない感じだったり時々あっと圧倒されるような瞬間だったり、この時しか聞けないギターの音だったり、そんな演奏もいいけれど、そんな山本さんに須原さんのベースが寄り添うように響いてなっているのが大好きだ。須原さんお眼差しや優しさが音に出てるように思う。最後の「ふたつの木のうた」はひとりだった。ひとりで歌いたかったのかな。もう何度も聞いている曲たちだからすっと自分の中に落ち着いてゆくものがあって、それは山本さんの奏でるギターの音もだけれど自分は今日の演奏にほっとさせられた。

 最後は早川義夫さん。早川さんのライブを見るのは初めてだ。そして本当のことを言うと早川さんの曲もジャックスの曲も殆ど知らないという・・・・。でも1曲目が大好きな曲「サルビアの花」で嬉しかった!実はこの曲は中学生の頃ある方がカバーしてたのを何回も繰り返し聞いていたのでもうなんかちょこっとだけその時代の自分の気持ちが蘇ってきたりもした。早川さんはピアノで アコーディオンの熊坂るつこさんと一緒。しっとりしみじみというのじゃなくてとても情熱的な印象を持ちました。そして歌詞に時々どきっとさせられた。歌というもの力を感じたし、やっぱり歌って、歌うという事って特別のものだと思ったし、でも反対に何気なく日常にあふれているものでなければ意味のないものなんだと思ったりした。気負って聞くものではなくて何気なく聞いていてでもふとした時にどこか自分の中のどこかで歌が流れる。

 最後は3組での演奏。JOJOさんのMCに山本さんが凄いなあ〜と言って見てたのがちょっと面白かった。そして本当に嬉しそうなJOJOさんの表情にこちらにもその嬉しさが伝わってきて身体の中に広がっていくようだった。アンコールではJOJOさんのギターがだんだん激しくなっていって・・・・やっぱりこの音が聞けるのが最高ですね。山本さんのギターとの対比も楽しくてまた近いうちにやって欲しいな。

 ライブが終わって今日は新幹線で東京に向かう予定だったのですぐに得三を後にしたんだけど本当はしばらく得三にいて余韻に浸ってぼーっとしていたかった。それから得三の美味しい料理を食べながら一杯友達とやりたかったな、やっぱり泊まりにすればよかったとちょっぴり後悔。最後の3人の演奏が良くてもっと聞きたかったし友達もそういってたし、JOJOさんももっとやりたかったと言われてたなあ。
 JOJOさんには最終の東京行きの新幹線のことまで心配していただいて本当にありがとうございました。そして会いたかった方にも引き合わせていただいた。

 名古屋駅のベンチで新幹線を待っているときにふとああそう言えばライブの途中から地震のことを全然思い出さなかったなということに気づいた。そしてあらためて夢のような時間だったなと思う。地元の方ももちろんだけど遠くから来ている人たちの中にもなにか灯りがともるようなライブだったんじゃないのかなと思った。


 購入したTシャツどうやって着こなそうかなと考え中(笑)山本さんがかっこよすぎるような・・・・(笑)そしてとにかく早川さんのよしおTシャツと赤いシャツが印象に残った!これから早川さんの曲を少しずつ聞いていこうと思う。