「〈建築〉としてのブックガイド」
こういう本を紹介する本が好きでついつい買ってしまう。そうしてこれも読みたいあれも読みたいと考えるのが楽しい。
一冊のブックガイドに〈建築〉というコンセプトを与え、全体を【玄関】【リビング】【キッチン】【寝室】【子供部屋】など、全部で二十七のパートに分けた。そして、それぞれのパートに担当の執筆者を置き、選書してもらった。言うなれば、ブックガイドを一つの建築物に見立てた、ということですかね。
という内容。読んでいて思ったけれど選者によって凄く読んでみたくなる本とそうでもない気持ちにさせられるものがある。選者の人の文章の魅力によってということだろうか。百年店主の樽本樹廣さんの文章がすてきだった。他の選者は
大谷能生,白井聡,瀬田なつき,松田青子,飴屋法水,前野健太,浜野喬士,福永信,藤原ちから,辻本力
という方たち。ちょっと知的でオシャレなインテリな人たちという印象があってそこにちょっぴり反発も感じる。(個人的なコンプレックスでしょうか)
でも何冊か読んでみようという本があってこの本は自分とその本との架け橋みたいな存在なのだろう。